
2026年3月、GTC 2026で発表された「NVIDIA DLSS 5」。超解像やフレーム生成といった機能でゲーム体験を高めてきたDLSS(Deep Learning Super Sampling)の最新バージョンですが、その中身はこれまでのDLSSとは大きく異なります。
DLSS 5で採用された新機能「ニューラルレンダリング」とは何か。従来のDLSSとはどのように異なるのか。 本記事ではニューラルレンダリングを中心に、DLSS 5の特徴や対応ゲームタイトルなどを紹介していきます。
目次
1.「NVIDIA DLSS 5」とは?
1-1.新機能「ニューラルレンダリング」を導入
「NVIDIA DLSS 5」は、NVIDIAが発表した最新のゲーム描画技術。リアルタイムの「ニューラルレンダリング」を導入し、AIがフォトリアルな光や質感をピクセルに直接付与する仕組みが採用されています。
これまでのDLSSが担ってきた、「解像度を上げる」「フレームを増やす」という役割からさらに踏み込み、「映画のような表現」の実現という、映像のリアリティそのものを引き上げる方向性に進化している点が最大の特徴です。NVIDIA自身、2018年に実装した「リアルタイムレイトレーシング」以来のもっとも大きなブレークスルーと位置付けていることからも、DLSS 4/4.5からの単なるバージョンアップではないことがうかがえます。


(出典:https://www.nvidia.com/ja-jp/geforce/news/dlss5-breakthrough-in-visual-fidelity-for-games/)
1-2.「GTC 2026」で発表!リリースは2026年秋を予定
「DLSS 5」が正式発表されたのは、米カリフォルニア州サンノゼにて2026年3月16日(現地時間)に開催された「GTC(GPU Technology Conference) 2026」の基調講演でした。リリースは2026年秋の予定となっています。
発表の場において、CEOのジェンスン・フアン氏はDLSS 5を「コンピュータグラフィックスにおけるGPTモーメント」と表現しました。手作業によるレンダリングと生成AIを融合させることで、視覚的リアリズムを向上させる技術として打ち出しています。
すでに、CAPCOM、Bethesda、Ubisoft、Warner Bros. Gamesなどの大手ゲームパブリッシャーやゲーム開発会社が「DLSS 5」への対応を表明しており、対応タイトルは15本以上が明らかになっています。
2.「DLSS 5」の特徴と従来の「DLSS」との違い
2-1.「超解像」「フレーム生成」から「質感・光源生成」への転換
これまでのDLSSは、低解像度で描画した映像を高解像度化する「超解像」と、AIが中間フレームを生成することでフレームレートを向上させる「フレーム生成」が中核をなす、ゲームパフォーマンスの向上を主眼とした技術でした。
それに対して「DLSS 5」は、これまでとは異なるアプローチを採用しました。ゲームエンジンが描画したフレームの色情報やモーションベクトルをAIモデルが読み取り、ライティングやマテリアル表現をピクセル単位でフォトリアルに描き加えます。パフォーマンスの向上という従来の役割にとどまらず、ゲームの視覚的忠実度を一変させる技術となっています。

2-2.フレームを分析して視覚的に正確な画像を生成
DLSS 5がゲームエンジンから受け取るのは、各フレームの色情報とモーションベクトル、そしてエンジン内部のデータです。これをAIモデルが読み取り、元の3Dコンテンツに忠実で、かつフレーム間で破綻しないフォトリアルな陰影と質感を作り出します。
AIモデルは、キャラクター、髪、布地、半透明の肌といったシーンの意味構造や、順光・逆光・曇天といった環境光の条件を、1枚のフレームから読み取れるよう訓練されています。シーンを読み解く力があるため、肌の表面下散乱、布地の繊細な光沢、髪と光の相互作用といった難しい表現も、元のシーン構造を崩さずに描き出せるのです。
2-3.「DLSS 4/4.5」との違い
「NVIDIA GeForce RTX 50」シリーズにあわせて登場したDLSS 4では「マルチフレーム生成」、2026年1月に発表されたDLSS 4.5では「ダイナミック マルチフレーム生成」が新機能として導入されました。
DLSS 4のマルチフレーム生成は、AIによって最大3枚の中間フレームを生成することで、描画の負荷を増やすことなく、フレームレートを最大4倍まで引き上げる技術。一方、DLSS 4.5のダイナミックマルチフレーム生成は、目標のフレームレートに合わせて生成倍率を動的に切り替える技術で、倍率の上限もDLSS 4の4倍から6倍へと強化されています。
このようにDLSS 4/4.5では、「マルチフレーム生成」を軸としたフレームレートの向上が大きな進化ポイントであり、パフォーマンスという意味では、アップスケーリングからスタートしたDLSSの進化形といえる技術です。それに対してDLSS 5で導入される「リアルタイム ニューラルレンダリング」は、ピクセルにフォトリアルな陰影と質感をもたらす技術であり、描画のクオリティを高めるという新たな方向性を示しています。

3.「DLSS 5」の対応GPUと対応ゲームタイトル
3-1.「DLSS 5」に対応するGPUは?
現時点において、「DLSS 5」に対応するGPUは公式発表されていないため、新機能となる「ニューラルレンダリング」が「NVIDIA GeForce RTX 50」シリーズのみの対応になるのか、「NVIDIA GeForce RTX 40」シリーズなどでも使用可能になるのかどうかは明らかにされていません。
なお、「GTC 2026」におけるデモンストレーションで使用されたパソコンには「GeForce RTX 5090」が2枚搭載されており、1枚が「DLSS 5」の処理専用として使用されていたことからも、非常に負荷が大きい処理であることが予想されます。
リリース時には単一のGPUで実行できるように最適化される予定となっていますが、対応GPUの詳細については、NVIDIAからの続報、あるいは今秋のリリースを待つ必要があります。
3-2.「DLSS 5」対応の主なゲームタイトル
「DLSS 5」に対しては、前述のとおり、Bethesda、CAPCOM、Hotta Studio、NetEase、NCSOFT、S-GAME、Tencent、Ubisoft、Warner Bros. Gamesなど、業界大手のゲームパブリッシャーやゲーム開発会社がサポートを表明しています。
対応ゲームタイトルとしては、現時点で『AION 2』、『アサシン クリード シャドウズ』、『Black State』、『CINDER CITY』、『Delta Force』、『ホグワーツ・レガシー』、『Justice』、『NARAKA: BLADEPOINT』、『NTE: Neverness to Everness』、『Phantom Blade Zero』、『バイオハザード レクイエム』、『Sea of Remnants』、『Starfield』、『The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered』、『風燕伝:Where Winds Meet』などが予定されています。
4.最新ゲームを快適に楽しむ!サイコムのおすすめゲーミングPC
4-1.デュアル水冷で最高画質を目指す:「G-Master Hydro」シリーズ
パソコン内の2大熱源となるCPUとビデオカード(GPU)を、2基の独立した簡易水冷ユニットで冷却する「デュアル水冷」。これを採用した「G-Master Hydro」シリーズは、サイコムのゲーミングPCにおけるフラッグシップモデルです。サイコムの検証によると、水冷仕様の「GeForce RTX 5080」は、空冷仕様と比較して平均GPU温度が約13.9℃低く抑えられます。
水冷ユニットはいずれも日常的なメンテナンスが不要で、購入後の手間はかかりません。GeForce RTX 50シリーズでは、RTX 5070 TiとRTX 5080の2モデルを用意しています。ハイエンドモデルとなる「RTX 5090」を使用したい方は、360mmラジエーターを組み合わせた「Hydro LC Graphics Plus GeForce RTX 5090 32GB」搭載の「G-Master Hydro Extreme」シリーズをチェックしてみてください。
G-Master Hydro X870A

| 【G-Master Hydro X870A】標準構成 | |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 7 9700X(3.8GHz、8コア/16スレッド) |
| メモリ | DDR5-5600 32GB(16GB×2) |
| マザーボード | AMD X870 チップセット |
| SSD | 1TB(NVMe/M.2 SSD) |
| ビデオカード | サイコムオリジナル Hydro LC Graphics® GeForce RTX5070 Ti |
| 外形寸法 | 幅240×奥行き547×高さ475mm |
G-Master Hydro Extreme X870A

| 【G-Master Hydro Extreme X870A】標準構成 | |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 9 9950X3D(4.3GHz/16コア/32スレッド) |
| メモリ | DDR5-5600 64GB(32GB×2) |
| マザーボード | AMD X870E チップセット |
| SSD | 2TB(NVMe/M.2 SSD) |
| ビデオカード | サイコム オリジナル Hydro LC Graphics® Plus GeForce RTX5090 32GB |
| 外形寸法 | 幅240×奥行き547×高さ475mm |
G-Master Hydro B850 Cube

| 【G-Master Hydro B850 Cube】標準構成 | |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 7 9700X(3.8GHz、8コア/16スレッド) |
| メモリ | DDR5-5600 16GB(8GB×2) |
| マザーボード | AMD B850 チップセット |
| SSD | 1TB(NVMe/M.2 SSD) |
| ビデオカード | サイコムオリジナル Hydro LC Graphics® GeForce RTX5070 Ti |
| 外形寸法 | 幅202×奥行き451×高さ286mm |
4-2.スタンダードゲーミングPCに新モデルが登場:「G-Master Spear 2」シリーズ
サイコムのゲーミングPCブランド「G-Master」の中核を担ってきたスタンダードモデル「G-Master Spear」シリーズに、新たなラインナップとなる「G-Master Spear 2」が登場。
設計思想は従来モデルから受け継ぎつつ、外観と使い勝手を一から見直しました。クリーンで洗練されたデザイン、エアフロー改善による冷却性能と静音性の向上、日常的なメンテナンスのしやすさ、そして高いカスタマイズ性を備えています。
CPUには「Intel Core Ultra」、第14世代の「Intel Core i」、さらに「AMD Ryzen 9000」シリーズを搭載した3モデルがラインナップ。注目は、標準ケースがサイコムオリジナル仕様の「Fractal Design Epoch S」に刷新された点。クリーンで現代的なデザインに加え、3基の高性能Momentumファンによる高い冷却性能も大きな魅力です。なお、標準ケースのカラーは“白”ですが、カスタマイズによって“黒”も選択可能。設置場所にあわせた最適なカラーリングを選びましょう。
G-Master Spear 2 Z890i

| 【G-Master Spear 2 Z890i】標準構成 | |
|---|---|
| CPU | Intel Core Ultra 7 270K Plus (3.7GHz/24コア/24スレッド) |
| メモリ | DDR5-5600 32GB(16GB×2) |
| マザーボード | Intel Z890チップセット |
| SSD | 1TB(NVMe/M.2 SSD PCI-E Gen5) |
| ビデオカード | NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti (16GB) |
| 外形寸法 | 幅215×奥行き447×高さ469mm |
G-Master Spear 2 B760i D4

| 【G-Master Spear 2 B760i D4】標準構成 | |
|---|---|
| CPU | Intel Core i7-14700F(2.1GHz/20コア/28スレッド) |
| メモリ | DDR4-3200 16GB(8GB×2) |
| マザーボード | Intel B760チップセット |
| SSD | 1TB(NVMe/M.2 SSD PCI-E Gen4) |
| ビデオカード | NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti (16GB) |
| 外形寸法 | 幅215×奥行き447×高さ469mm |
G-Master Spear 2 X870A

| 【G-Master Spear 2 X870A】標準構成 | |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 7 9700X(3.8GHz/8コア/16スレッド) |
| メモリ | DDR5-5600 32GB(16GB×2) |
| マザーボード | AMD X870チップセット |
| SSD | 1TB(NVMe/M.2 SSD PCI-E Gen5) |
| ビデオカード | NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti (16GB) |
| 外形寸法 | 幅215×奥行き447×高さ469mm |
4-3.ゲーミングPC初心者にもおすすめ:「G-Master Velox III」シリーズ
サイコムのエントリー向けゲーミングPCとして人気の「G-Master Velox」シリーズ。その最新モデルが「G-Master Velox III」です。
「Intel Core Ultra」を搭載したIntelプラットフォームと、「AMD Ryzen 9000」シリーズを搭載したAMDプラットフォームの2種類を用意しています。従来のVeloxシリーズ同様、BTOパソコンもゲーミングPCも初めて、という方に最適なモデルです。
厳選された標準パーツと、初めてでも迷わないカスタマイズ項目が魅力の「G-Master Velox III」。標準構成のままでも最新ゲームを十分に楽しめるパフォーマンスを発揮しますが、予算に余裕のある方はビデオカードのグレードアップも検討してみてはいかがでしょうか。
G-Master Velox III Intel Edition

| 【G-Master Velox III Intel Edition】標準構成 | |
|---|---|
| CPU | Intel Core Ultra 5 225F(3.3GHz/10コア/10スレッド) |
| メモリ | DDR5-5600 16GB(16GB×1) |
| マザーボード | Intel B860チップセット |
| SSD | 1TB(NVMe/M.2 SSD) |
| ビデオカード | NVIDIA GeForce RTX 5060(8GB) |
| 外形寸法 | 幅215×奥行き473.5×高さ454mm |
G-Master Velox III AMD Edition

| 【G-Master Velox III AMD Edition】標準構成 | |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 5 9600(3.8GHz/6コア/12スレッド) |
| メモリ | DDR5-5600 16GB(16GB×1) |
| マザーボード | AMD B850チップセット |
| SSD | 1TB(NVMe/M.2 SSD) |
| ビデオカード | NVIDIA GeForce RTX 5060(8GB) |
| 外形寸法 | 幅215×奥行き473.5×高さ454mm |
5.まとめ
2026年3月に開催された「GTC 2026」で発表された「DLSS 5」は、従来のゲームパフォーマンスの向上という枠組みを超え、「ニューラルレンダリング」によるフォトリアルな描画で、新たなゲーム体験を提供する新技術です。
動作環境はRTX 50シリーズが前提とみられており、すでに大手ゲームパブリッシャーやゲーム開発会社が手掛ける対応ゲームタイトルも発表されるなど、期待は高まるばかりです。
今回は、新機能「ニューラルレンダリング」やこれまでのDLSSとの違いなどから「DLSS 5」の特徴を紹介しました。新たなゲーム体験をもたらす新技術の登場は2026年秋のリリース予定です。

父親の影響で、中学生からパソコンの自作を始める。秋葉原のPCショップでアルバイトをしながら学生生活を過ごし、現在は通信会社の子会社でシステムエンジニアとして勤務。週末は副業でPCやデジタルガジェット系のライターをしながら、今もアキバ通いを続けてます。BTOパソコンは奥が深いです、単に道具として使うだけではなくパーツ選びも楽しみましょう!
BTOパソコン売れ筋ランキング
(6月1日~6月30日)
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- 1位G-Master Spear X870A
- Zen5アーキテクチャ採用のAMD Ryzen 9000シリーズを搭載するミドルタワー型ゲーミングPC。高性能と高拡張性を実現したゲーマー向けハイエンドモデルです。
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- 2位Radiant GZ3600X870A
- Zen5アーキテクチャ採用のAMD Ryzen 9000シリーズ搭載ATXミドルタワー型モデル。BTOならではのカスタマイズの幅が広いスタンダードなモデルです。
-
- 3位G-Master Spear Z890
- AI時代の新CPU、Intel Core Ultraプロセッサを搭載するミドルタワー型ゲーミングPC。高性能と高拡張性を実現したゲーマー向けハイエンドモデルです。
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- 4位G-Master Velox III AMD Edition
- 高品質なパーツを採用した納得の標準構成と厳選されたオプションパーツでシンプルなカスタマイズが楽しめる新機軸のゲーミングPC!AMD Ryzen 9000シリーズ搭載モデルです。
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- 5位Radiant GZ3600Z890
- 最新のIntel Core Ultraプロセッサを搭載するATXミドルタワー型モデル。BTOならではのカスタマイズの幅が広いスタンダードなモデルです。
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- 6位Silent-Master NEO B850A
- こだわりのNoctua製空冷CPUクーラーを採用し、エアーフローと静音性のバランスを極めた静音PC。AMD Ryzen 9000シリーズを搭載するATXミドルタワー型モデル。
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- 7位Premium Line X870FD-A
- 「いいものを永く」のコンセプトで標準2年保証、無償オーバーホールなど末永くご愛用いただくためのアフターサービスが充実した、AMD Ryzen 9000シリーズ搭載のプレミアムPC。
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- 8位G-Master Hydro X870A
- 冷却性能と静音性のバランスを高次元で両立したデュアル水冷ゲーミングPC。AMD Ryzen 9000シリーズとサイコム独自に水冷化したGeForce RTX5070Tiの組み合わせで快適なゲーミング環境を実現します。(オプションでGeForce RTX5080もご選択いただけます)
-
- 9位G-Master Velox III Intel Edition
- 高品質なパーツを採用した納得の標準構成と厳選されたオプションパーツでシンプルなカスタマイズが楽しめる新機軸のゲーミングPC!Intel Core Ultraプロセッサ搭載モデルです。
-
- 10位G-Master Spear Mini B850A
- AMD Ryzen 9000シリーズを搭載する容量26.3リットルとコンパクトながら幅広いカスタマイズ性とミニマルなデザインを持ち合わせたゲーミングPC。
