
2026年7月9日、「アサシン クリード ブラック フラッグ RE:シンクロ」が発売されました。2013年に登場した「アサシン クリード IV ブラック フラッグ」を、最新のAnvilエンジンでグラフィックからゲームプレイまで作り直したリメイク作品です。
なかでも大きく変わったのが映像表現です。PC版ではレイトレーシングやNVIDIA DLSS、フレーム生成(Frame Generation)にも対応しました。ただし、美しい映像には相応の負荷がついてきます。解像度と画質設定によっては、ビデオカードへの要求がかなり高くなるタイトルです。
今回はGeForce RTX 5060 Ti 16GB、GeForce RTX 5070、GeForce RTX 5070 Tiの3モデルを同一環境で入れ替えながら、FHD・WQHD・4Kの3解像度で実測。負荷の大きい4Kでは、DLSSによるアップスケーリングやフレーム生成機能を有効にした場合も計測しました。
3モデルの結果を並べると、解像度ごとに必要な性能の差がはっきりと出ました。ここからは検証の条件を確認したうえで、実際の数値を見ていきます。
目次
1.「アサシン クリード ブラック フラッグ RE:シンクロ」とは?
1-1.海戦から市街地まで、場面ごとに描画負荷が変わる
「アサシン クリード ブラック フラッグ RE:シンクロ」は、海賊の黄金時代のカリブ海を舞台に、主人公エドワード・ケンウェイの冒険を描くアクションアドベンチャーです。
プレイ中の場面は目まぐるしく切り替わります。外洋を船で進む場面、砲撃が飛び交う大規模な海戦、建物が密集した市街地での探索や対人戦。画面に映るものがそれぞれ違うため、ビデオカードにかかる負荷も一定ではありません。
なかでも負荷が大きいのが、水面の反射や光の表現です。PC版はレイトレーシングに対応しており、海面に映り込む空や船体、影の落ち方まで細かく描き分けられます。海の上で過ごす時間が長い本作と相性の良い機能ですが、そのぶん描画の負担は増えます。
一方、GeForce RTXシリーズではNVIDIA DLSSやフレーム生成を利用できます。解像度を上げてフレームレートが伸び悩む場面でも、これらの機能で補える余地は残されています。

1-2.4Kでは高いビデオカード性能が求められる
Ubisoftが公開しているPC版の動作環境は次のとおりです。
| 段階 | 解像度・画質 プリセット | GeForce | Radeon |
| Minimum | FHD・Low・30FPS | GTX 1660(6GB) | RX 5500 XT(8GB) |
| Recommended | FHD・Medium・60FPS | RTX 3060(12GB) | RX 6600 XT(8GB) |
| High | WQHD・High・60FPS | RTX 3080(10GB) | RX 6800 XT(16GB) |
| Ultra | 4K・Ultra・60FPS | RTX 4090(24GB) | RX 7900 XTX(24GB) |
※メモリはいずれも16GB(デュアルチャネル)、ストレージは65GB(SSD必須)
FHD・60fpsはMediumプリセットでGeForce RTX 3060、WQHD・60fpsはHighプリセットでGeForce RTX 3080が目安です。
ところが4K・60fpsになると、Ultraプリセットで前世代のフラッグシップであるGeForce RTX 4090が挙げられています。4K・高画質の負荷がどれほど大きいかが分かります。
そこで検証では、まずアップスケーリングもフレーム生成も使わないNative AAで3モデルを比較しました。そのうえで4Kにかぎって、DLSS Qualityとフレーム生成を2xに設定した場合の数値も取っています。
2.検証環境と計測方法
2-1.検証に使用したPC
今回の検証ではビデオカード以外のパーツをすべて共通にし、3モデルを同じPCに載せ替えて計測しました。
検証環境は次のとおりです。
| 項目 | 検証環境 |
| CPU | Intel Core Ultra 7 265K |
| マザーボード | ASRock Z890 Pro RS WiFi |
| メモリ | 32GB |
| ストレージ | SSD 1TB |
| ビデオカード1 | GeForce RTX 5060 Ti 16GB |
| ビデオカード2 | GeForce RTX 5070 |
| ビデオカード3 | GeForce RTX 5070 Ti |
| OS | Windows 11 |
| GPUドライバー | NVIDIA グラフィックス ドライバー 610.88 |
2-2.グラフィック設定は「最高」に統一
ゲーム側の設定は、次のように統一しました。
| 項目 | 設定 |
| 画質プリセット | 最高 |
| レイトレーシングモード | 標準 |
| アップスケーラー | NVIDIA DLSS |
| アップスケーラー品質 | Native AA |
| ダイナミック解像度 | OFF |
| 解像度スケール | 100% |
| フレーム生成 | OFF |
| VSync | OFF |
| FPSリミット | OFF |
表のなかで補足しておきたいのが、アップスケーラー品質の「Native AA」です。DLSS Qualityのように内部解像度を下げてから引き伸ばすのではなく、ネイティブ解像度のまま描画します。アップスケーリングによる補正を挟まない状態で、3モデルの素の性能を比べるための設定です。
解像度はFHDが1920×1080、WQHDが2560×1440、4Kが3840×2160。この3つで計測しています。

2-3.実プレイを各条件で3回計測
計測には「CapFrameX」を使用しました。海戦、対人戦、街中の移動を含む一連の実プレイを各条件で3回計測し、その平均値を掲載しています。
実プレイである以上、毎回のゲーム進行を完全に一致させることはできません。ただ、3回の平均fpsはいずれも近い値に収まったため、傾向を見るには十分な再現性が得られたと考えています。
平均fpsに加えて1% Lowも載せました。計測したフレームのうち下位1%にあたる値で、フレームレートが落ち込んだ場面の傾向が分かります。平均だけでは見えてこない安定性を判断する材料です。



3.GeForce RTX 5060 Ti 16GB ・5070・5070 Tiの検証結果
3-1.FHD・WQHD・4Kの性能を一覧で比較
画質プリセット「最高」、レイトレーシング「標準」、アップスケーラー品質を「Native AA」、フレーム生成はOFF。この共通条件で計測した平均fpsと1% Lowが、次の表です。
| ビデオカード | FHD平均 | FHD 1% Low | WQHD平均 | WQHD 1% Low | 4K平均 | 4K 1% Low |
| RTX 5060 Ti 16GB | 54.2fps | 38.9fps | 44.1fps | 31.7fps | 27.4fps | 20.5fps |
| RTX 5070 | 69.7fps | 49.4fps | 57.7fps | 41.3fps | 35.9fps | 26.3fps |
| RTX 5070 Ti | 78.4fps | 56.8fps | 67.4fps | 49.5fps | 43.4fps | 31.7fps |
速い順にRTX 5070 Ti、RTX 5070、RTX 5060 Ti 16GB。ここまでは順当な結果ですが、見ておきたいのは差の開き方です。
RTX 5070とRTX 5070 Tiを比べると、FHDでは約12%だった差が、WQHDで約17%、4Kでは約21%まで広がります。
一方、RTX 5060 TiとRTX 5070の差はFHDで約29%、WQHDと4Kで約31%。こちらは解像度によらず、おおむね3割前後で安定しています。
ここからは解像度ごとに見ていきます。
3-2.FHDではRTX 5070以上が平均60fpsを突破
まずはFHDの結果です。
| ビデオカード | 平均fps | 1% Low |
| RTX 5060 Ti 16GB | 54.2fps | 38.9fps |
| RTX 5070 | 69.7fps | 49.4fps |
| RTX 5070 Ti | 78.4fps | 56.8fps |
RTX 5070とRTX 5070 Tiは、最高画質・レイトレーシングあり・Native AAという重い条件でも平均60fpsを超えました。特にRTX 5070 Tiは78.4fpsで、かなり余裕があります。
RTX 5060 Ti 16GBは54.2fpsと、60fpsには届きませんでした。ただ、これは画質を一切妥協しない条件での数値です。設定を少し下げるか、DLSSを有効にすれば60fpsは十分に見えてきます。FHDでプレイできない、という話ではありません。
むしろ気になるのは、RTX 5070とRTX 5070 Tiの差が約12%にとどまった点でしょう。FHD・60fpsを基準にするなら、RTX 5070の時点ですでに足りています。
3-3.WQHDではRTX 5070 Tiが平均67.4fps
WQHDでは状況が変わります。
| ビデオカード | 平均fps | 1% Low |
| RTX 5060 Ti 16GB | 44.1fps | 31.7fps |
| RTX 5070 | 57.7fps | 41.3fps |
| RTX 5070 Ti | 67.4fps | 49.5fps |
60fpsを超えたのはRTX 5070 Tiだけでした。RTX 5070は57.7fpsと惜しいところまで来ているものの、最高画質のままでは届きません。RTX 5060 Ti 16GBは44.1fpsで、この条件では厳しい数字です。
1% Lowを見ても、RTX 5070が41.3fps、RTX 5070 Tiが49.5fps。負荷が跳ね上がる場面での落ち込み方にも、はっきりと差が出ています。
RTX 5070とRTX 5070 Tiの開きも、FHDの約12%から約17%へ拡大しました。WQHDで画質を落とさずに60fpsを狙うなら、RTX 5070 Tiまで用意したいところです。逆に、設定を多少下げてもよいのであればRTX 5070でも足りるでしょう。
3-4.4K・Native AAは3モデルとも負荷が大きい
4Kになると、数字が一気に落ちます。
| ビデオカード | 平均fps | 1% Low |
| RTX 5060 Ti 16GB | 27.4fps | 20.5fps |
| RTX 5070 | 35.9fps | 26.3fps |
| RTX 5070 Ti | 43.4fps | 31.7fps |
ここで触れておきたいのがRTX 5060 Ti 16GBです。VRAMは16GBと、12GBのRTX 5070より多く積んでいます。それでも4Kでは27.4fpsにとどまり、RTX 5070の35.9fpsに届きません。4Kの最高画質で結果を左右するのは、VRAMの容量よりGPU自体の処理能力だということです。
Native AAのまま4K・60fpsを狙うのは、3モデルとも現実的ではありませんでした。そこで、DLSS Qualityを有効にした場合も計測しています。
3-5.4KではDLSS Qualityでフレームレートが約1.5倍に
アップスケーラー品質をNative AAからDLSS Qualityへ変更し、フレーム生成はOFFのまま計測しました。
| ビデオカード | Native AA | DLSS Quality | 改善率 |
| RTX 5060 Ti 16GB | 27.4fps | 41.6fps | 約52% |
| RTX 5070 | 35.9fps | 55.5fps | 約55% |
| RTX 5070 Ti | 43.4fps | 64.6fps | 約49% |
3モデルとも、平均フレームレートが約1.5倍になりました。
RTX 5060 Ti 16GBは27.4fpsから41.6fpsへ。60fpsには届きませんが、30fpsを割っていた状態からは大きく改善しました。RTX 5070は55.5fpsまで伸びて60fpsが見えてきました。
そしてRTX 5070 Tiは64.6fps。フレーム生成に頼らずに平均60fpsを超えたのは、3モデルのなかでこれだけです。
1% Lowも同じように改善しています。
| ビデオカード | Native AA | DLSS Quality |
| RTX 5060 Ti 16GB | 20.5fps | 30.4fps |
| RTX 5070 | 26.3fps | 40.9fps |
| RTX 5070 Ti | 31.7fps | 47.8fps |
向上率はRTX 5060 Ti 16GBが約48%、RTX 5070が約56%、RTX 5070 Tiが約51%。平均値だけでなく、負荷が重なる場面のフレームレートも底上げされました。
4Kで画質を維持しながら60fpsを狙うなら、RTX 5070 TiとDLSS Qualityの組み合わせがもっとも余裕を持てます。
3-6.フレーム生成を使えば4Kで90fps超
続いて、DLSS Qualityを維持したままフレーム生成を2xに設定しました。生成されたフレームも画面に表示されるため、CapFrameXのDisplay Timesを利用して表示フレームレートを計測しています。
| ビデオカード | DLSS Quality / フレーム生成OFF | DLSS Quality / フレーム生成 2x |
| RTX 5060 Ti 16GB | 41.6fps | 91.5fps |
| RTX 5070 | 55.5fps | 96.2fps |
| RTX 5070 Ti | 64.6fps | 109.6fps |
3モデルとも90fpsを突破しました。RTX 5060 Ti 16GBで91.5fps、RTX 5070が96.2fps、RTX 5070 Tiは109.6fpsです。
1% Lowも見ておきましょう。
| ビデオカード | 1% Low |
| RTX 5060 Ti 16GB | 58.5fps |
| RTX 5070 | 60.5fps |
| RTX 5070 Ti | 71.2fps |
Native AAでは27.4fpsだったRTX 5060 Ti 16GBが、DLSSとフレーム生成の組み合わせで91.5fps。4K・最高画質でも、設定しだいでここまでフレームレートを伸ばせます。
表示されるフレームにはAIが生成したものが含まれるため、ビデオカードが描画した枚数そのものではありません。とはいえ、画面の滑らかさという点では確かな効果があります。
4Kでのプレイを考えるなら、フレーム生成は積極的に使いたい機能です。
4.「RTX 5060 Ti 16GB・5070・5070 Ti」のどれを選ぶ?
4-1.FHDはRTX 5070で足りる
FHDではRTX 5070が平均69.7fpsを記録し、最高画質・Native AAでも60fpsを上回りました。RTX 5070 Tiは78.4fpsとさらに上ですが、その差は約12%。3つの解像度のなかで、両モデルの開きがもっとも小さいのがFHDです。
FHD・最高画質で60fps前後を目指すなら、RTX 5070で足ります。ここにRTX 5070 Tiを持ってきても、伸びしろを使い切れません。
RTX 5060 Ti 16GBは54.2fps。最高設定のままでは一歩届きませんが、一部の設定を下げるかDLSSを使う前提であれば、FHD用として現実的な候補になります。
4-2.WQHDで最高画質を狙うならRTX 5070 Ti
WQHDで最高画質・Native AAのまま60fpsを超えたのは、RTX 5070 Tiだけでした。RTX 5070は57.7fpsと目前まで迫っているものの、あと一歩。両モデルの差もFHDの約12%から約17%へ広がっています。
画質を落とさずに60fps以上を確保したいならRTX 5070 Ti、設定の微調整を許容できるならRTX 5070。この線引きが分かりやすいのがWQHDです。
RTX 5060 Ti 16GBは44.1fps。WQHDで最高画質と60fpsの両方を求めるのであれば、上位モデルを選んだほうが余裕を持てます。
4-3.4KはRTX 5070 TiとDLSSの組み合わせで
4KのNative AAは、RTX 5070 Tiでも43.4fps。この条件で60fpsを狙うのは3モデルとも難しく、DLSSの利用が前提になります。
DLSS Qualityを有効にすると、RTX 5060 Ti 16GBが41.6fps、RTX 5070が55.5fps、RTX 5070 Tiが64.6fps。RTX 5070 Tiなら60fpsを超え、RTX 5070もかなり近づきます。
さらにフレーム生成まで使えば、RTX 5060 Ti 16GBでも表示フレームレートは91.5fpsに達しました。
4Kの構成を考えるときは、ビデオカードの性能だけでなく、Native AAにこだわるのか、DLSSやフレーム生成を積極的に使うのかという方針もあわせて決めておきたいところです。
5.ワンランク上のビデオカードで何が変わるか

5-1.RTX 5060 Ti 16GBからRTX 5070では約3割向上
Native AA時の平均fpsから、ワンランク上へ乗り換えた場合の伸びを整理しました。
| アップグレード | FHD | WQHD | 4K |
| RTX 5060 Ti 16GB → RTX 5070 | 約29% | 約31% | 約31% |
| RTX 5070 → RTX 5070 Ti | 約12% | 約17% | 約21% |
RTX 5060 Ti 16GBからRTX 5070への変更は、どの解像度でも約3割の伸びでした。FHDでは54.2fpsから69.7fpsへ上がり、最高画質のまま60fpsを超えられるかどうかの分かれ目にもなっています。WQHDでも44.1fpsから57.7fpsまで伸びました。
5-2.RTX 5070 Tiが生きるのはWQHD以上
一方、RTX 5070からRTX 5070 Tiへの伸びは、FHDで約12%、WQHDで約17%、4Kで約21%。解像度が上がるほど差が開きます。
FHDならRTX 5070で69.7fps出ているので、ここにRTX 5070 Tiを足す必要性は高くありません。反対にWQHDでは、Native AAで60fpsを超えたのはRTX 5070 Tiだけでした。
4KでもDLSS Qualityと組み合わせて64.6fpsを記録しています。高解像度を前提にするほど、RTX 5070 Tiを選ぶ意味は大きくなります。
6.ゲーミングPCを選ぶときの考え方
6-1.解像度が決まれば、ビデオカードも決まる
ここまでの結果を、プレイ条件別に整理すると次のようになります。
| プレイ条件 | 選びやすいビデオカード |
| FHDで画質を落とさず60fps | RTX 5070 |
| FHDで設定の調整もいとわない | RTX 5060 Ti 16GB |
| WQHDで60fps前後を狙う | RTX 5070 |
| WQHDで画質を落とさず60fps | RTX 5070 Ti |
| 4KでDLSSを使う | RTX 5070~RTX 5070 Ti |
| 4Kで画質もフレームレートも | RTX 5070 Ti |
RTX 5060 Ti 16GBは、最高画質・Native AAではFHDでも60fpsに届きませんでした。ただ、画質設定を調整すればFHDでは十分に戦えますし、4KでもDLSSやフレーム生成で大きく数字を伸ばせます。性能不足と切り捨てるより、設定を調整しながらコストとのバランスを取るモデルと捉えるほうが実態に近いはずです。
RTX 5070はFHDなら余裕があり、WQHDでも60fps目前まで到達しました。解像度と性能のバランスが取りやすいモデルです。RTX 5070 TiはWQHD以上で真価を発揮し、4KでもDLSS Qualityとの併用で60fpsを超えました。
6-2.予算はビデオカード以外にも回したい
ビデオカードは高性能なものほどゲーム性能が上がります。ただし、最上位を選ぶことが常に最適解とは限りません。
今回でいえば、FHDでのRTX 5070とRTX 5070 Tiの差は約12%でした。4Kの約21%と比べると、追加した予算に対する見返りは小さくなります。FHD環境ですでに十分なフレームレートが出ているなら、その予算をメモリやSSDの容量、CPU、冷却まわりへ回したほうが体感に効く場面もあるでしょう。
反対に、WQHDや4Kが主戦場ならビデオカードへ多めに配分する価値があります。BTOパソコンは構成を細かく指定できるため、まず解像度と目標フレームレートからビデオカードを決め、残りをほかのパーツへ振り分けるという組み立て方ができます。
7.「ブラック フラッグ RE:シンクロ」におすすめ!サイコムのゲーミングPC
7-1.FHDから始めるなら「G-Master Velox III」シリーズ
G-Master Velox Ⅲは、初めてのゲーミングPCに向けたシリーズです。BTOはパーツ選びが難しいという声に応えて、標準パーツを厳選。カスタマイズの選択肢も分かりやすく整理されているため、どこをどう選べばよいか迷いにくい構成になっています。
標準構成のビデオカードはGeForce RTX 5060 8GB。最新タイトルをFHD・最高画質で遊べる水準で、本作をFHDから始めたい場合の入り口として扱いやすいモデルです。
CPUクーラーには、空冷で定評のあるNoctua製「NH-U12S redux」を標準搭載。本作は海戦から市街地まで場面ごとに描画負荷が上下するタイトルなので、静かに冷やせる構成は相性がよい部分です。
WQHDや4Kまで視野に入れるのであれば、カスタマイズでビデオカードを変更する形になります。今回の検証結果を踏まえるなら、WQHDならRTX 5070以上、4KならRTX 5070 Tiが目安です。
G-Master Velox III Intel Edition

| 【G-Master Velox III Intel Edition】標準構成 | |
|---|---|
| CPU | Intel Core Ultra 5 225F(3.3GHz/10コア/10スレッド) |
| メモリ | DDR5-5600 16GB(16GB×1) |
| マザーボード | Intel B860チップセット |
| SSD | 1TB(NVMe/M.2 SSD) |
| ビデオカード | NVIDIA GeForce RTX 5060(8GB) |
| 外形寸法 | 幅215×奥行き473.5×高さ454mm |
G-Master Velox III AMD Edition

| 【G-Master Velox III AMD Edition】標準構成 | |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 5 9600(3.8GHz/6コア/12スレッド) |
| メモリ | DDR5-5600 16GB(16GB×1) |
| マザーボード | AMD B850チップセット |
| SSD | 1TB(NVMe/M.2 SSD) |
| ビデオカード | NVIDIA GeForce RTX 5060(8GB) |
| 外形寸法 | 幅215×奥行き473.5×高さ454mm |
7-2.WQHD・4Kまで見据えるなら「G-Master Spear 2」シリーズ
G-Master Spear 2は、幅広いプレイスタイルに対応するスタンダードシリーズです。標準ケースにはFractal Design Epoch Sを採用し、3基のMomentumファンでケース内部を冷やします。フロントファンフィルターも付属するため、手入れのしやすさも確保されています。
標準構成のビデオカードは、今回検証したGeForce RTX 5060 Ti 16GB。FHDの平均は54.2fpsでしたが、DLSSを併用すれば60fpsは十分に狙えます。
このシリーズの強みは、カスタマイズの幅です。水冷CPUクーラーや大型のハイエンドビデオカードにも対応しているため、WQHDならRTX 5070やRTX 5070 Ti、4KならRTX 5070 Tiと、目標とする解像度に合わせて構成を引き上げられます。
CPUもIntel Core Ultra、Intel Core i、AMD Ryzenの3種類から選べるため、ビデオカードだけでなくPC全体の構成を目的に合わせて組めます。
G-Master Spear 2 Z890i

| 【G-Master Spear 2 Z890i】標準構成 | |
|---|---|
| CPU | Intel Core Ultra 7 270K Plus (3.7GHz/24コア/24スレッド) |
| メモリ | DDR5-5600 32GB(16GB×2) |
| マザーボード | Intel Z890チップセット |
| SSD | 1TB(NVMe/M.2 SSD PCI-E Gen5) |
| ビデオカード | NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti (16GB) |
| 外形寸法 | 幅215×奥行き447×高さ469mm |
G-Master Spear 2 B760i D4

| 【G-Master Spear 2 B760i D4】標準構成 | |
|---|---|
| CPU | Intel Core i7-14700F(2.1GHz/20コア/28スレッド) |
| メモリ | DDR4-3200 16GB(8GB×2) |
| マザーボード | Intel B760チップセット |
| SSD | 1TB(NVMe/M.2 SSD PCI-E Gen4) |
| ビデオカード | NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti (16GB) |
| 外形寸法 | 幅215×奥行き447×高さ469mm |
G-Master Spear 2 X870A

| 【G-Master Spear 2 X870A】標準構成 | |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 7 9700X(3.8GHz/8コア/16スレッド) |
| メモリ | DDR5-5600 32GB(16GB×2) |
| マザーボード | AMD X870チップセット |
| SSD | 1TB(NVMe/M.2 SSD PCI-E Gen5) |
| ビデオカード | NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti (16GB) |
| 外形寸法 | 幅215×奥行き447×高さ469mm |
8.まとめ
GeForce RTX 5060 Ti 16GB、RTX 5070、RTX 5070 Tiの3モデルで「アサシン クリード ブラック フラッグ RE:シンクロ」を実際にプレイし、FHD・WQHD・4Kのフレームレートを比較しました。
Native AA・フレーム生成OFF時の平均フレームレートは以下のとおりです。
| ビデオカード | FHD | WQHD | 4K |
| RTX 5060 Ti 16GB | 54.2fps | 44.1fps | 27.4fps |
| RTX 5070 | 69.7fps | 57.7fps | 35.9fps |
| RTX 5070 Ti | 78.4fps | 67.4fps | 43.4fps |
FHDはRTX 5070以上で60fpsを超え、WQHDで60fpsに乗せられたのはRTX 5070 Tiのみ。4KになるとRTX 5070 Tiでも43.4fpsまで落ち込みました。
ただし4Kは、DLSS Qualityを有効にすると景色が変わります。RTX 5060 Ti 16GBが41.6fps、RTX 5070が55.5fps、RTX 5070 Tiが64.6fps。フレーム生成を2xに設定すれば、3モデルとも表示フレームレートは90fpsを超えました。
最高画質でプレイする前提なら、FHDはRTX 5070、WQHDはRTX 5070 Ti、4KはRTX 5070 TiとDLSSの組み合わせ。これが今回の結果から見えた目安です。RTX 5060 Ti 16GBも、設定の調整やDLSS・フレーム生成の使い方しだいで狙える範囲は広がります。
ビデオカード選びで大切なのは、性能の順位そのものではありません。プレイする解像度、目標とするフレームレート、そしてDLSSやフレーム生成を使うかどうか。この3つが決まっていれば、選ぶべきビデオカードはおのずと決まります。
記事内のゲームタイトルおよびプレイ画像は、ゲーム会社の開発会社や提供会社に著作権が帰属します。
© Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved.
画像出典:『アサシン クリード ブラック フラッグ RE:シンクロ』

フリーランスのSEOマーケター兼ライターとして、ゲーミングPCやPCパーツ、IT分野の記事を中心に制作しています。 家電量販店で長くパソコンに携わってきた経験を活かし、難しい内容もなるべくわかりやすく伝えることを心がけています。 趣味はオンラインゲーム。なかでも「FF14」が好きで、プライベートではヒカセンとして楽しんでいます。
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- 10位G-Master Hydro Extreme X870A
- BTO初、サイコム独自に水冷化したGeForce RTX5090搭載!Zen5アーキテクチャ採用のAMD Ryzen 9000シリーズとの組み合わせで、最高のパフォーマンスながら冷却性能と静音性のバランスを高次元で両立したデュアル水冷ゲーミングPC。
