CPUを比較する際の基準を紹介 - 基本的なスペックや型番の読み解き方をチェック

パソコンを購入する際、最初に悩むのはCPU選びではないでしょうか?「Intel Core Ultra」や「AMD Ryzen」などさまざまな名前は目にしますが、英数字の羅列のような名称を見ても、なかなかその性能までを見極めるのは、特に初心者の方にとっては困難なことかもしれません。

CPUを見極めるポイントはたくさんありますが、IntelやAMDといったメーカー名から、CPUのブランド名、型番などをひとつずつ押さえていくことで、その特徴やパフォーマンスをある程度把握することができるようになります。

今回は、CPUの基本的な役割から、コア数やクロック周波数などの基本的なスペック、型番の読み解き方などを詳しく解説していますので、パソコン購入の際のCPU選びの参考にしてみてください。

1.CPUの役割とは?

1-1.CPUはパソコンの司令塔

CPU(Central Processing Unit)は、パソコンの“頭脳”であり”心臓”ともいえる重要パーツ。接続されている各種デバイスの制御や計算処理などを担当しており、CPUの性能がパソコンの全体の性能に影響すると言っても過言ではありません。高性能なCPUを搭載すれば、それだけ処理も高速化され、快適な操作が期待できるのです。

かつてのCPUは処理・演算が主な働きとなっており、各種デバイスとはチップセットを通して接続されていました。つまり、チップセットがデバイス間の交通整理という重役を担っていましたが、最近のCPUには、メモリを制御するメモリコントローラや周辺機器とつながるPCI Express、さらにはグラフィック機能を内蔵するものが多く、多機能化が進んでいます。

ますます重要性の高まるCPUは、パソコン選びにおいてもまず第一にチェックしておきたいポイント。CPUの性能、スペックを知ることがパソコンの性能を知るための第一歩となるからです。

1-2.CPU性能が高いと何が変わる?

CPU性能が高くなると、単純に計算処理能力が高まるため、処理における待ち時間が短縮され、パソコン全体の操作性、そして快適性が向上します。

また、最近のCPUはマルチコア化が進んでいるため、複数のソフトウェアを同時に利用する場面はもちろん、画像編集や映像編集、データ処理などの高負荷な作業でもCPU性能の差は大きくなっています。

一方で、負荷の軽い作業が中心であれば、極端にCPUの性能差は現れにくいため、あまり高性能なCPUは必要となりません。つまり、高性能なCPUを利用するメリットは様々ですが、ただ性能を追い求めるのではなく、用途や目的との釣り合いも考える必要があるのです。

2.CPU比較でチェックしたい項目

CPUの性能を知るためには、まずそのスペックを読み解く必要があります。CPUには様々な押さえるべきポイントがありますが、ここでは「コア数」「スレッド数」「クロック周波数」「キャッシュ容量」といったポイントについて解説していきます。

2-1.コア数

かつてのCPUはコアをひとつ搭載した“シングルコア”が普通でしたが、現在ではコアを複数搭載した「マルチコアCPU」が一般的となっています。最初にCPUは“パソコンの頭脳”と例えましたが、マルチコアCPUは、この頭脳が複数あるCPUと言うことになります。

基本的に、ひとつの頭脳ではひとつの処理しか行えませんが、頭脳が複数あれば、複数の作業を並列して処理することができます。つまり、コア数が多くなれば、それだけ多くの作業を同時に処理する、つまりマルチタスクが可能になるわけです。また、ソフトウェアの設計によっては、ひとつの作業をコアごとに分散処理させることで、より高速な処理が期待できます。

CPUのマルチコア化が始まった当初は2コア(デュアルコア)、4コア(クアッドコア)といったCPUがメインでしたが、現在では10を超えるコアを搭載するCPUも珍しくありません。例えば「Intel Core Ultra 9 285K」は24個、「Ryzen 9 9950X」は16個のコアを搭載しています。

2-2.スレッド数

CPUが処理を行う際、そのポテンシャルが常にフル活用されているわけではなく、作業によってはリソースに余裕ができる場合があります。その余裕を活用する技術として開発されたのが「intel hyper threading technology(インテル ハイパースレッディング・テクノロジー)」。1つのコアで2のスレッド(処理)を同時に実行することを可能とし、CPUのリソースを有効に活用する技術となっています。

1コアにつき2つのスレッドが処理できるということは、4コアであれば8つのスレッドが処理できるようになります。つまり、倍の処理が可能になるというわけです。ただし、コアのリソースに余裕がない場合やソフトウェアがマルチスレッド処理に対応していない場合など、有効に機能しないことも少なくありません。

なお、Intel製CPUの場合、例えば「Core i9-14900」は24個のコアを備えていますが、ハイパースレッディングに対応しているのはPコア(Performance Core)8個のみでEコア(Efficient Core)16個は非対応。つまり合計24のコアに対して、スレッドとしては32個までの対応となります。

コア数は“物理的な脳”であり、スレッド数はあくまでも“並行してこなすことができる作業量”です。もともと、スレッドはコアのリソースを利用するものですから、スレッドを絞ることはコアの効率向上にもつながります。
そのため、Intelの最新CPUである「Core Ultra」シリーズではハイパースレッディングを採用せず、コアの効率化を推進しているのが特徴であり、コア数=スレッド数という構造となっています。

主なIntel製CPUのコア数とスレッド数
CPU名コア数(P+E)スレッド数
Intel Core i5-14400F10(6+4)16
Intel Core i7-14700K20(8+12)28
Intel Core i9-14900K24(8+16)32
Intel Core Ultra 5 225F10(6+4)10
Intel Core Ultra 7 265K20(8+12)20
Intel Core Ultra 7 270K Plus24(8+16)24
Intel Core Ultra 9 285K24(8+16)24

一方、AMD製CPUでは「SMT(Simultaneous Multi Threading)」技術と呼ばれるマルチスレッド技術を搭載されており、16個のコアを搭載する「Ryzen 9 9950X」では、32個のスレッドに対応することが可能となっています。

主なAMD製CPUのコア数とスレッド数
CPU名コア数(P+E)スレッド数
AMD Ryzen 5 9600X612
AMD Ryzen 7 9700X816
AMD Ryzen 7 9800X3D816
AMD Ryzen 9 9900X1224
AMD Ryzen 9 9950X1632

2-3.クロック周波数

かつてCPUの性能といえば、クロック周波数によって語られることがメインでした。CPUは電気信号のオンとオフ(1と0)の切り替えで情報を処理しますが、この切り替えの速度をクロック周波数(Hz)と呼び、この数値が大きければ大きいほど処理速度が高速化することを意味します。

CPUの進歩に従って、クロック周波数も大幅な高速化を果たしましたが、それにともなう発熱の増大が大きな問題となり、その結果として、クロック周波数の高速化よりもマルチコア化による性能向上がCPUのトレンドと切り替わることになりました。

もちろん、クロック周波数が向上することが性能向上に直結することは現在でも変わりません。そのため、マルチコア化と並行して、発熱を抑えつつ、クロック周波数を向上させる取り組みも進んでおり、特に最近のCPUにはブースト機能を備えることで、発熱や負荷の状況にあわせて、安全な範囲でクロック周波数を引き上げることにより、さらなる性能向上が図られています。

主なIntel製CPUのクロック周波数
CPU名ベースとなるクロック周波数ブーストによる最大値
Intel Core i5-14400F2.5GHz4.7GHz
Intel Core i7-14700K3.4GHz5.6GHz
Intel Core i9-14900K3.2GHz6.0GHz
Intel Core Ultra 5 225F3.3GHz4.9GHz
Intel Core Ultra 7 265K3.9GHz5.5GHz
Intel Core Ultra 7 270K Plus3.7GHz5.5GHz
Intel Core Ultra 9 285K3.7GHz5.7GHz
主なAMD製CPUのクロック周波数
CPU名ベースとなるクロック周波数ブーストによる最大値
AMD Ryzen 5 9600X3.9GHz5.4GHz
AMD Ryzen 7 9700X3.8GHz5.5GHz
AMD Ryzen 7 9800X3D4.7GHz5.2GHz
AMD Ryzen 9 9900X4.4GHz5.6GHz
AMD Ryzen 9 9950X4.3GHz5.7GHz

2-4.キャッシュ

CPUにはキャッシュと呼ばれる高速メモリが搭載されています。メインメモリと比べると容量はかなり少ないのですが、非常に高速なのが特徴。頻繁に使うデータをキャッシュに保存することによって、処理効率を高める役割を担っています。

また、最近ではキャッシュの多重化も進んでおり、CPUにもっとも近くて高速なL1(一次)キャッシュから、速度面は劣るものの容量で勝るL3(三次)キャッシュまで搭載されるなど大容量化が進んでいます。

なお、AMDでは、「3D V-Cache」と呼ばれる積層構造を採用することでL3キャッシュを大容量化したCPUをリリースすることによって、ゲーミング性能の大幅向上を実現しています。

主なIntel製CPUのキャッシュ容量
CPU名L2キャッシュL3キャッシュ
Intel Core i5-14400F9.5MB20MB
Intel Core i7-14700K28MB33MB
Intel Core i9-14900K32MB36MB
Intel Core Ultra 5 225F22MB20MB
Intel Core Ultra 7 265K36MB30MB
Intel Core Ultra 7 270K Plus40MB36MB
Intel Core Ultra 9 285K40MB36MB
主なAMD製CPUのキャッシュ容量
CPU名L2キャッシュL3キャッシュ
AMD Ryzen 5 9600X6MB32MB
AMD Ryzen 7 9700X8MB32MB
AMD Ryzen 7 9800X3D8MB96MB
AMD Ryzen 9 9900X12MB64MB
AMD Ryzen 9 9950X16MB64MB

3.CPUメーカー別の型番の読み解き方

CPUの性能を読み解く際、CPUの名称を見るだけでもある程度の把握は可能です。ここでは、Intel・AMD両メーカーのCPU名称からその性能を見極めるポイントを紹介しましょう。

3-1.Intel製CPUの型番を読み解く

Intel製CPUの名称は、基本的に「ブランド名」+「型番」で表記されます。例えば、「Intel Core Ultra 5 245K」の場合は、「Intel」はメーカー名、「Core Ultra 5」はブランド名(+グレード)、「245K」が型番と捉えることができます。

これは前世代の「Intel Core i5-14400F」でも同様に考えることができます。

ここで先に紹介しておきたいのが「グレード」。グレードの数字を見ることで、CPUの用途や位置づけを知ることができます。「グレード」は基本的に「3/5/7/9」といった奇数で表現され、数字が大きくなるほど、性能が高くなるため、特に負荷の高い作業を行う方は、グレードの大きいCPUを使用したほうが、快適な処理が期待できます。

グレード主な用途
3省電力性の高いエントリーモデル(デスクトップ向けの「Core Ultra」では未展開)
5ビジネスから趣味まで幅広く利用できるミドルクラス
7ゲーミングやクリエイティブなど高負荷な作業にも対応できるハイエンドモデル
9最高の処理速度と多コア化により高いパフォーマンスを発揮するフラッグシップモデル

そして、ここまで「型番」と一括りで説明してきましたが、この数字にもいくつかの要素が含まれています。例えば、「Intel Core Ultra 5 245K」の「245K」には、「世代(シリーズ)」を示す「2」(正確には200シリーズの「2」)と、「機能」を示す「K」が含まれており、正確には「世代」+「型番」+「機能」を表現したものとなっています。

「Intel Core i 5-14400F」の場合は、

そして最後の「機能」ですが、Intel製CPUの型番には、末尾にアルファベットが付与されていることがあります。このアルファベットは「機能」を表しており、記号を読み解くことでCPUの付加機能を知ることができます。

記号は「K」「F」「U」「H」「V」など様々なものが付与されますが、「U」「H」「V」は基本的にモバイル向けCPUに利用される記号。デスクトップ向けCPUの場合は「K」と「F」の違いを知っておくことが重要となります。

K倍率ロックフリーあくまでも自己責任となりますが、CPUの内部倍率を変更することによって、CPUの性能を高めることができます。
F内蔵グラフィック非搭載グラフィック機能が内蔵されていないため、使用する場合はビデオカードが別途必要となります。

なお、CPUによっては「KF」と両方が付与される場合もありますが、これは「倍率ロックフリー」と「内蔵グラフィック非搭載」、それぞれの特徴を備えていることを意味してます。

また、2026年3月に登場した新ラインナップとなる「Intel Core Ultra 200S Plus」シリーズの場合、「Intel Core Ultra 7 270K Plus」といった感じで、末尾に「Plus」という文字がさらに付与されているのが特徴となっています。

このように、CPUの名称を読み解く場合、ブランド名とグレードによって、性能的な予測はある程度可能ですが、実際にパソコンを構成する際や、パーツ選択をする際は、「型番」における「世代」や「機能」についてもしっかりと押さえておく必要があるのです。

3-2.AMD製CPUの型番を読み解く

AMD製CPUの場合も、「ブランド名」+「型番」が基本的な構造で、例えば、「AMD Ryzen 5 9700X」の場合、「AMD」はメーカー名、「Ryzen 5」はブランド名(+グレード)、「9700X」が型番となります。

「グレード」の数字についても、Intelとほぼ同様で、CPUの用途や位置づけを示しており、基本的に「3/5/7/9」といった奇数で表現され、数字が大きくなるほど、性能が高くなる点も同じ。負荷の高い作業を行う方は、グレードの大きいCPUを使用することをおすすめします。

グレード主な用途
3省電力性の高いエントリーモデル(「Ryzen 9000」シリーズでは未展開)
5ビジネスから趣味まで幅広く利用できるミドルクラス
7ゲーミングやクリエイティブなど高負荷な作業にも対応できるハイエンドモデル
9最高の処理速度と多コア化により高いパフォーマンスを発揮するフラッグシップモデル

「型番」についても基本的な構造はIntelと同じで、「AMD Ryzen 5 9700X」の「9700X」には、「シリーズ」を示す「9」(正確には9000シリーズの「9」)と、「機能」を示す「X」で構成されており、「シリーズ」+「型番」+「機能」を表現したものとなっています。

一方、末尾のアルファベットが「機能」を示している点もIntelと同じですが、内容は少々異なります。AMD製CPUにも様々な記号が用いられますが、現行のデスクトップ向けでは「X」「3D」「F」を押さえておくとよいでしょう。

X高機能モデル無印モデルよりもクロック周波数を向上させた高機能モデル
3D3D V-Cache搭載積層構造によりL3キャッシュを大容量化させたゲーミングモデル
F内蔵グラフィック非搭載グラフィック機能が内蔵されていないため、使用する場合はビデオカードが別途必要となります。

なお、かつてのRyzenには内蔵グラフィック搭載を意味する「G」という記号も使用されていましたが、現行モデルは標準でグラフィック機能を搭載しているため、使用されていません。ただし、APUである「AMD Ryzen 8000G」シリーズはその名残として末尾に「G」が付与されています。

4.CPUを選ぶときに押さえたいポイント

CPUを選ぶ際、スペック表の数字を追うだけではなかなか決めきれないことが多いかもしれません。ここで重要なのは、どのような目的で、どのくらいの快適さを求めるのか。そしてパソコン全体として無理のない構成になっているかという視点です。ハイエンドモデルを選べば、性能的には文句なしですが、予算的には跳ね上がります。予算と目的にあったCPU選びこそが重要となるのです。

4-1.使い方に対して必要なスペックを考える

まず最初に考えたいのが、パソコンをどんな用途で使うのかということ。文書作成やインターネット閲覧といったカジュアルなものなのか、クリエイティブ作業やゲームなどに使うのか、目的・用途によって選ぶべきCPU性能は変わってきます。

ある程度の用途・目的がはっきりしている方は「グレード」を中心に、自分に最適なモデルを選べば、予算を抑えつつ、最適なモデルを選ぶことができるでしょう。

4-2.CPU単体ではなく、パソコン全体の構成で考える

CPUはパソコン全体の性能を左右する重要パーツですが、CPUだけが高性能でも、そのパフォーマンスをフルに発揮することはできません。メインメモリやストレージの容量も重要ですし、ゲーミングやクリエイティブ用途であれば、ビデオカード(GPU)の存在も無視できないからです。

特に最近ではビデオカードの重要性が高まっており、コスト的に考えても、CPUよりも優先すべきシーンの増えています。つまり、CPUだけに注目するのではなく、パソコン全体の性能、バランスもあわせて考慮することが重要。逆に全体の構成を俯瞰することによって、より最適なCPUを選ぶことができるはずです。

4-3.ベンチマークスコアは参考値として活用する

CPUを選ぶ際、コア数やクロック周波数、キャッシュ容量などのスペックを眺めるだけで、その性能をイメージできる方はあまり多くないと思います。それらの数値はCPUの世代が変わるごとに大きく変化してしまうことがあるからです。

そのなときに活用したいのが「ベンチマークスコア」。スコアを見れば、メーカー間の比較やグレード間の比較、コア数の比較などをある程度把握することが可能となり、CPU選びの際の大きな味方となります。

ただし、ベンチマークスコアは万能ではなく、あくまでもひとつの基準でしかありません。数値が高いからと言って、ご自身の作業や使い方に最適かどうかは別の問題となります。このあたりは、使用するベンチマークソフトによって傾向が異なりますので、スコアを絶対視することは禁物です。

CPUの性能数値(一部)

「シングルコア」「マルチコア」にある数値は、絶対的な性能を表したものではございません。
サイコムが複数のベンチマークソフトなどを利用して独自に測定した参考値です。

エントリー~ミドルクラス
CPUシングルコアマルチコア
Intel Core i5-14400F370725592
Intel Core Ultra 5 225F440531132
AMD Ryzen 5 9600X457030065
ミドル~ハイクラス
CPUシングルコアマルチコア
Intel Core i7-14700K445852050
Intel Core Ultra 7 265K492958702
Intel Core Ultra 7 270K Plus504467678
AMD Ryzen 7 9700X464937079
AMD Ryzen 7 9800X3D442539978
ハイエンドクラス
CPUシングルコアマルチコア
Intel Core i9-14900K469358389
Intel Core Ultra 9 285K509067329
AMD Ryzen 9 9900X467854438
AMD Ryzen 9 9950X474270221

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4-4.発熱や消費電力にも注意する

CPUの性能が高いほど、発熱や消費電力が大きくなるのは、今も昔も変わりません。高性能CPUは発熱が大きく、効果的な冷却ができてないと「サーマルスロットリング」などが機能して、その性能をフルに発揮することができなくなります。

高性能CPUを使用する場合もちろん、CPUの性能を引き出すためには、効率的な冷却が必須。PCケース内のエアフロー確保はもちろん、CPUクーラーの性能にも着目するなどの冷却対策を施しましょう。高負荷な作業を長時間行う方は、水冷ユニットの導入を検討してみるのもよいでしょう。

また、CPUの省電力化も進んでいますが、依然としてハイエンドCPUの消費電力は100Wを超えますので、スリープの活用など、省電力対策にも注意しましょう。

サイコムの取り組み

サイコムでは、高性能CPUが持つポテンシャルを100%引き出すため、標準構成の段階で厳選されたCPUクーラーを採用しています。
特にハイエンドモデルでは、大型空冷ファンや水冷ユニットの選択肢を豊富に用意し、静音性と冷却性能の両立を追求しています。

4-5.迷ったら少し余裕を持たせる

現在の用途・目的のみを念頭にCPU選ぶを行うと、さらに高負荷の作業が難しくなり、将来的に物足りなさが生じてしまうかもしれません。不満が出れば買い替える財力があれば問題ありませんが、なかなかそうはいかないのが現実です。

そのため、もし予算に余裕があるのであれば、無理のない範囲で少しハイスペックなモデルを選ぶのもおすすめです。決して無理をする必要はありませんが、パソコンを長期スパンで使用することを考えている方は、現状よりも一段上のスペックを視野に入れることも検討してみてください。

5.CPU選びでよくある質問

5-1.自分のパソコンのCPUを知る方法は?

自分が使用しているパソコンにどんなCPUが搭載されているかは、PCケースの蓋を開けてCPUを取り出さなくても、BIOS(UEFI)やWindows上で確認することができます。

Windows上で調べる場合は、「スタート」メニューを右クリックして、「システム」を選択すると、「プロセッサ」として使用中のCPU名が表示されます。

CPU名は、Windowsの「デバイスマネージャー」や「タスクマネージャー」でも確認が可能。そのほか、「CPU-Z」(https://www.cpuid.com/)などのツールを使用すれば、さらに細かな情報をチェックすることもできます。

5-2.CPUが原因でパソコンが重くなることはありますか?

CPUはパソコン全体の処理を司る重要なパーツです。それゆえに、CPUの性能不足はパソコンのパフォーマンスに直結。ソフトウェアの起動が遅くなったり、複数作業を処理する際に動作が重くなったりすることが当然起こります。CPUをアップグレードすることで、パソコンの挙動が大きく変わることも珍しくありません。

ただし、その一方で、パソコンが重くなる原因は、CPUだけとは限りません。特にメインメモリの容量不足やストレージの転送速度不足は、OSはもちろんソフトウェアの挙動にも大きく影響します。そのため、パソコンの挙動がおかしい場合は、どこに原因があるかについて切り分けるスキルを身に着けていきたいところです。

5-3.IntelとAMDはどちらを選べばいいですか?

CPU選びにおいて、IntelかAMDは、もっとも頭を悩ませるポイントです。現在主流の「Intel Core Ultra」と「AMD Ryzen」を比較しても、単純にどちらが有利といえることはありません。用途や目的によっても異なりますし、使用するソフトによっても得手不得手が存在するからです。

まずは「グレード」を基準に絞り込みを行い、そこからクロック周波数やコア数、キャッシュなどのスペックを検討。最終的には予算に応じてチョイスするのがおすすめです。また、CPU単体ではなく、プラットフォーム全体をイメージしながら、最適なCPUを選び出しましょう。

5-4.CPUだけ見てパソコンを選んでも大丈夫ですか?

CPUはパソコンにおいて最も重要なパーツですが、CPUだけがパソコンの性能を決める要素でないことはこれまでにお話した通りです。特にゲーミングやクリエイティブなどの高負荷作業においては、CPUよりもビデオカードが重視されることが多くなっています。

CPUのスペックが低ければ全体のパフォーマンスをも低くなりますので、パソコンを選ぶ際は、自分の用途や目的に対して、搭載されているCPUが最低限のパフォーマンスを備えているかをチェック。そのうえで、メモリやストレージなどのパーツ、冷却性能、拡張性なども過不足なく揃っているかを確かめていきましょう。

5-5.ゲームの快適性への影響

ゲーミング性能を高めるためには、CPUよりビデオカード(GPU)のほうが重視すべきポイントになりますが、CPUのスペックが低いと、ボトルネックとなって、ビデオカードの性能をフルに発揮できなくなりますので、CPUそのものの性能というよりも、ビデオカードとのバランスに注意しましょう。

いくら高性能なビデオカードを搭載しても、CPUが古い、あるいは低スペックだと、フレームレートが伸びない、頭打ちになるなど、せっかくのパフォーマンスが台無しになることも。特にハイエンドビデオカードを利用する方は注意しましょう。

その一方で、「AMD Ryzen」の“X3D”シリーズのように、大容量L3キャッシュを搭載することでゲーミング性能を向上させたモデルが人気。IntelからもEコアの追加やクロック周波数の向上などによってゲーミング性能を高めた「Intel Core Ultra 200S Plus」シリーズが登場しており、ゲーミングPCにおけるCPU選びに新たな流れが起こっています。

6.CPUをカスタマイズできる!サイコムのおすすめBTOパソコン

6-1.サイコムなら用途に合わせてCPUを選べる

BTOパソコンの強みは、パーツチョイスの自由度。用途や目的、予算に応じて、CPUをはじめとするパーツをフレキシブルに構成できるところです。その中でも、サイコムのBTOパソコンは、カスタマイズの幅広さが特徴。特にCPUは、ソケット形状が同じであれば、エントリークラスからハイエンドまで、かなり自由度の高い選択が可能となっています。

6-2.ゲーミングPC初心者におすすめ:「G-Master Velox」シリーズ

BTOメーカー・サイコムのエントリー向けゲーミングPC「G-Master Velox」シリーズは、初めてのBTOパソコン、そして初めてのゲーミングPCに最適なモデル。第14世代の「Intel Core i」シリーズや「AMD Ryzen 5000」シリーズを搭載した「G-Master Velox II」と、「Intel Core Ultra」や「AMD Ryzen 9000」シリーズを搭載した「G-Master Velox III」がラインナップされており、予算にあわせて様々なCPUをチョイスすることは可能となっています。

厳選された標準パーツとシンプルなカスタマイズ性が特徴の「G-Master Velox」シリーズは、標準のままでも最新ゲームが楽しめる初心者にも安心の構成と感とパフォーマンスが魅力となっていますが、カスタマイズによってさらなるパフォーマンスの追求も可能。エントリー向けながら9グレードのCPUももちろんカスタマイズ可能です。ただし、「G-Master Velox II AMD Edition」は、「AMD Ryzen 7 5700X」のみの対応となってます。

G-Master Velox II Intel Edition

G-Master Velox II Intel Edition】標準構成
CPUIntel Core i5-14400F (2.5GHz、10コア/16スレッド)
メモリDDR4-3200 16GB(8GB×2)
マザーボードIntel B760  チップセット
SSD1TB(NVMe/M.2 SSD)
ビデオカードNVIDIA GeForce RTX 5060(8GB)
外形寸法幅215×奥行き473.5×高さ454mm

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G-Master Velox III Intel Edition

G-Master Velox III Intel Edition】標準構成
CPUIntel Core Ultra 5 225F(3.3GHz/10コア/10スレッド)
メモリDDR5-5600 16GB(16GB×1)
マザーボードIntel B860チップセット
SSD1TB(NVMe/M.2 SSD)
ビデオカードNVIDIA GeForce RTX 5060(8GB)
外形寸法幅215×奥行き473.5×高さ454mm

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G-Master Velox II AMD Edition

G-Master Velox II AMD Edition】標準構成
CPUAMD Ryzen 7 5700X(3.4GHz/8コア/16スレッド)
メモリDDR4-3200 16GB(8GBx2)
マザーボードAMD X570チップセット
SSD1TB(NVMe/M.2 SSD)
ビデオカードAMD Radeon RX 9060 (8GB)
外形寸法幅215×奥行き473.5×高さ454mm

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G-Master Velox III AMD Edition

G-Master Velox III AMD Edition】標準構成
CPUAMD Ryzen 5 9600(3.8GHz/6コア/12スレッド)
メモリDDR5-5600 16GB(16GB×1)
マザーボードAMD B850チップセット
SSD1TB(NVMe/M.2 SSD)
ビデオカードNVIDIA GeForce RTX 5060(8GB)
外形寸法幅215×奥行き473.5×高さ454mm

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6-3.スタンダードにパフォーマンスを追求:「G-Master Spear」シリーズ

サイコムのゲーミングPCブランド「G-Master」シリーズにおいてその中核をなす定番モデル「G-Master Spear」シリーズでは、「Core Ultra」や第14世代の「Core i」シリーズに対応したIntel プラットフォーム、「Ryzen 9000」シリーズを搭載するAMDプラットフォームで展開されており、最適なCPU搭載モデルを構築しやすいラインナップとなっています。

標準構成でビデオカードは「NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti」を搭載していますが、ビデオカードに予算を割いて、CPUを「Core Ultla 5」や「Ryzen 5」にさせるということも可能である一方、「Intel Core Ultra 200S Plus」シリーズや「AMD Ryzen」の“X3D”シリーズを組み合わせて、さらなるゲーミング性能の向上を狙った構成も可能。予算やプレイしたいゲームにあわせて最適なCPUをチョイスしましょう。

G-Master Spear Z890

G-Master Spear Z890】標準構成
CPUIntel Core Ultra 7 265K(3.9GHz、20コア/20スレッド)
メモリDDR5-5600 32GB(16GB×2)
マザーボードIntel Z890 チップセット
SSD1TB(NVMe/M.2 SSD)
ビデオカードNVIDIA GeForce RTX 5060 Ti(16GB)
外形寸法幅220×奥行き506×高さ493mm

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G-Master Spear B760/D5

G-Master Spear B760/D5】標準構成
CPUIntel Core i7-14700K(3.4GHz、20コア/28スレッド)
メモリDDR5-4800 16GB(8GB×2)
マザーボードIntel B760 チップセット
SSD1TB(NVMe/M.2 SSD)
ビデオカードNVIDIA GeForce RTX 5060 Ti(16GB)
外形寸法幅220×奥行き506×高さ493mm

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G-Master Spear X870A

G-Master Spear X870A】標準構成
CPUAMD Ryzen 7 9700X (3.8GHz、8コア/16スレッド)
メモリDDR5-5600 32GB(16GB×2)
マザーボードAMD X870 チップセット
SSD1TB(NVMe/M.2 SSD)
ビデオカードNVIDIA GeForce RTX 5060 Ti(16GB)
外形寸法幅220×奥行き506×高さ493mm

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G-Master Spear Mini B850A

G-Master Spear Mini B850A】標準構成
CPUAMD Ryzen 7 9700X(3.8GHz、8コア/16スレッド)
メモリDDR5-5600 16GB(8GB×2)
マザーボードAMD B850 チップセット
SSD1TB(NVMe/M.2 SSD)
ビデオカードNVIDIA GeForce RTX 5060 Ti(16GB)
外形寸法幅194×奥行き443×高さ321mm

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6-4.デュアル水冷で究極のパフォーマンス:「G-Master Hydro」シリーズ

パソコン内の2大熱源となるCPUとビデオカード(GPU)を、2基の独立した簡易水冷ユニットで冷却する「デュアル水冷」によって、最大限のパフォーマンスを引き出す「G-Master Hydro」シリーズは、サイコムのゲーミングPCにおけるフラッグシップモデルとなっています。

Intelプラットフォームの「G-Master Hydro Z890」は、最新の「Intel Core Ultra 7 270K Plus」を早速採用。AMDプラットフォームの「G-Master Hydro X870A」は「AMD Ryzen 7 9700X」を標準搭載しています。もちろん、いずれも9グレードのCPUにもカスタマイズ可能ですし、「G-Master Hydro X870A」は、“X3D”モデルを採用することで、究極のゲーミング性能を引き出すことも可能となっています。

G-Master Hydro Z890

G-Master Hydro Z890】標準構成
CPUIntel Core Ultra 7 265K(3.9GHz、20コア/20スレッド)
メモリDDR5-5600 32GB(16GB×2)
マザーボードIntel Z890 チップセット
SSD1TB(NVMe/M.2 SSD)
ビデオカードサイコムオリジナル Hydro LC Graphics® GeForce RTX5070 Ti
外形寸法幅240×奥行き547×高さ475mm

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G-Master Hydro X870A

G-Master Hydro X870A】標準構成
CPUAMD Ryzen 7 9700X(3.8GHz、8コア/16スレッド)
メモリDDR5-5600 32GB(16GB×2)
マザーボードAMD X870 チップセット
SSD1TB(NVMe/M.2 SSD)
ビデオカードサイコムオリジナル Hydro LC Graphics® GeForce RTX5070 Ti
外形寸法幅240×奥行き547×高さ475mm

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G-Master Hydro Z890 Cube

G-Master Hydro Z890 Cube】標準構成
CPUIntel Core Ultra 7 265K(3.9GHz、20コア/20スレッド)
メモリDDR5-5600 32GB(16GB×2)
マザーボードIntel Z890 チップセット
SSD1TB(NVMe/M.2 SSD)
ビデオカードサイコムオリジナル Hydro LC Graphics® GeForce RTX5070 Ti
外形寸法幅202×奥行き451×高さ286mm

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G-Master Hydro B850 Cube

G-Master Hydro B850 Cube】標準構成
CPUAMD Ryzen 7 9700X(3.8GHz、8コア/16スレッド)
メモリDDR5-5600 16GB(8GB×2)
マザーボードAMD B850 チップセット
SSD1TB(NVMe/M.2 SSD)
ビデオカードサイコムオリジナル Hydro LC Graphics® GeForce RTX5070 Ti
外形寸法幅202×奥行き451×高さ286mm

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7.まとめ

CPUはパソコンの頭脳であり、心臓。その性能がパソコン全体のパフォーマンスに大きな影響を与える超重要パーツ。CPU選びこそがパソコン選ぶと言えるかもしれません。

実際、CPUの高機能化、多機能化は進んでいますが、その一方で、特に負荷の高い作業では、ビデオカード(GPU)の重要性が高まっており、用途や目的、予算に応じて、最適なCPUを選ぶのはなかなかに難しい作業となっています。

今回は、CPUの基本的な役割から、コア数やクロック周波数などの基本的なスペック、型番の読み解き方などを詳しく解説しました。ぜひ本記事を参考にして、自分に最適なCPUを選び、快適なパソコンライフをお過ごしください。

BTOパソコン売れ筋ランキング

(3月1日~3月31日)

  • 1位
    1位G-Master Spear X870A
    Zen5アーキテクチャ採用のAMD Ryzen 9000シリーズを搭載するミドルタワー型ゲーミングPC。高性能と高拡張性を実現したゲーマー向けハイエンドモデルです。
  • 2位
    2位G-Master Velox III AMD Edition
    高品質なパーツを採用した納得の標準構成と厳選されたオプションパーツでシンプルなカスタマイズが楽しめる新機軸のゲーミングPC!AMD Ryzen 9000シリーズ搭載モデルです。
  • 3位
    3位Radiant GZ3600X870A
    Zen5アーキテクチャ採用のAMD Ryzen 9000シリーズ搭載ATXミドルタワー型モデル。BTOならではのカスタマイズの幅が広いスタンダードなモデルです。
  • 4位Silent-Master NEO B850A
    こだわりのNoctua製空冷CPUクーラーを採用し、エアーフローと静音性のバランスを極めた静音PC。AMD Ryzen 9000シリーズを搭載するATXミドルタワー型モデル。
  • 5位G-Master Spear Mini B850A
    AMD Ryzen 9000シリーズを搭載する容量26.3リットルとコンパクトながら幅広いカスタマイズ性とミニマルなデザインを持ち合わせたゲーミングPC。
  • 6位G-Master Velox II Intel Edition
    高品質なパーツを採用した納得の標準構成と厳選されたオプションパーツでシンプルなカスタマイズが楽しめる新機軸のゲーミングPC!第14世代インテル(R)Core(TM)プロセッサ搭載モデルです。
  • 7位G-Master Spear Z890
    AI時代の新CPU、Intel Core Ultraプロセッサを搭載するミドルタワー型ゲーミングPC。高性能と高拡張性を実現したゲーマー向けハイエンドモデルです。
  • 8位G-Master Hydro X870A
    冷却性能と静音性のバランスを高次元で両立したデュアル水冷ゲーミングPC。AMD Ryzen 9000シリーズとサイコム独自に水冷化したGeForce RTX5070Tiの組み合わせで快適なゲーミング環境を実現します。(オプションでGeForce RTX5080もご選択いただけます)
  • 9位Premium Line X870FD-A
    「いいものを永く」のコンセプトで標準2年保証、無償オーバーホールなど末永くご愛用いただくためのアフターサービスが充実した、AMD Ryzen 9000シリーズ搭載のプレミアムPC。
  • 10位G-Master Hydro Extreme X870A
    BTO初、サイコム独自に水冷化したGeForce RTX5090搭載!Zen5アーキテクチャ採用のAMD Ryzen 9000シリーズとの組み合わせで、最高のパフォーマンスながら冷却性能と静音性のバランスを高次元で両立したデュアル水冷ゲーミングPC。