クリエイターPCは、動画編集や3DCG制作など、クリエイティブな作業を快適にするために設計された高スペックのパソコンです。一般的なパソコンよりも処理能力やグラフィック性能が高く、デザイン性にも優れているのが特徴です。
クリエイターPCは、クリエイティブな作業の効率を向上させたい方や、高画質・高負荷な作業を行う方におすすめのパソコンですが、値段が比較的に高くなる傾向にあり、用途に応じて多種多様なモデルが存在するので、購入前に自分の用途や予算を明確にし、最適なモデルを選ぶことが重要になります。
本記事では、クリエイターPCの特徴や一般的なパソコンとの違い、選び方のポイントなどを中心に解説していますので、クリエイターPCの購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
目次
1.クリエイターPCの特徴
1-1.圧倒的な処理能力が魅力
クリエイターPCの最大の特徴は圧倒的な処理性能です。クリエイティブな作業はマシンパワーを必要とする処理が多いため、パソコンもハイスペックなものが必要となるからです。
もちろん作業によって重視すべきパーツは異なりますが、CPUは「Intel Core i7/i9」や「AMD Ryzen 7/9」など、多コア・高クロックのものを使用することで、レンダリング作業など負荷の高い処理も高速で実行できます。
また、パソコンが扱うデータの作業スペースともいえるメインメモリも、32GBや64GBといった大容量を搭載することで、使用しているソフトウェアの処理をスムーズにするだけでなく、複数のアプリケーションを同時に起動しても快適に作業を行うことができます。
また、ストレージに関しても、NVMe SSDなどの高速ストレージを採用することで、ボトルネックを減らし、OSやアプリケーションの起動、大容量ファイルの読み込みなどを高速化することができるのです。
1-2.高いグラフィック性能に注目
そしてもっとも注目すべきはビデオカード、つまりGPUです。かつてレンダリング作業などはCPUパワーが重視され、ビデオカードは作品をいかに美麗に表示できるかが大きなポイントでした。しかし、現在ではGPUの持つ高い並列処理能力を活かすことができるソフトウェアが多数登場しており、ビデオカードこそがクリエイティブな処理におけるキーパーツとなっているのです。
クリエイターPCは、「NVIDIA GeForce RTX」シリーズや「AMD Radeon RX」シリーズの上位モデルといった、高度なグラフィック処理能力を持つビデオカードを搭載。3DCG制作や動画編集における作業を高効率かつ高速に処理できるようになっています。
1-3.洗練されたデザイン
クリエイター向けとしてリリースされているパソコンは、LEDがきらびやかなゲーミングPCとは異なり、シンプルかつスタイリッシュなデザインの製品が多いのも特徴です。
洗練されたデザインは、作業スペースにも馴染みやすく、クリエイティブな気持ちを高めてくれます。もちろんパソコンのデザインとクリエイティブの出来栄えは直結する要素ではありませんが、作業スペースの雰囲気づくりとしても重視すべきポイントなのです。
2.クリエイターPCと一般的なPCの違い
2-1.必要とするスペックの違い
上述した通り、クリエイターPCは基本的に、高性能なCPU&ビデオカード、大容量メモリ、高速ストレージを組み合わせたハイスペックな構成となっています。映像編集や3DCG制作などのクリエイティブな作業を快適に処理するためには、高いマシンパワーを必要とするからです。その点では、ゲーミングPCと近い構成となっています。
一方、ネットサーフィンやメール、オフィス系アプリの使用といった用途に対しては明らかにオーバースペックとなってしまいます。そのため、パソコンを購入する場合は、自分がどのようにパソコンを使用するかをしっかり吟味する必要があります。将来的にクリエイティブな作業にチャレンジするのであれば、それにあわせたパーツ構成にしておいたほうが、将来的にも無駄な出費を減らすことができます。
2-2.用途にあわせてカスタマイズできる拡張性
一般的なパソコンは小型かつスリムなデザインが多く、拡張性はあまり高くありません。PCケース内の空きスペースや拡張スロットの数も制限されることが多く、高性能なビデオカードを追加したり、メモリ・ストレージを増設・換装したりするのはかなり難しい場合が多くなります。
一方、クリエイターPCは、最新かつ高性能なパーツを利用することを求められるため、拡張性もしっかり確保されており、ビデオカードやメモリ、ストレージを増設・換装が比較的やりやすいのも特徴となっています。
また、USBポートの数が多かったり、ThunderboltポートやSDカードリーダーなどを搭載しているものもあり、外部機器との接続性も注目のポイントとなります。
2-3.冷却システムによる安定した動作
パソコンは精密機器であり、熱に弱いため、いかに冷却するかが大きな課題となります。しかし、一般的なパソコンであれば、CPU付属のCPUクーラーでも十分に冷却可能であり、あまり発熱対策に気を使う必要はありません。
しかし、高性能なパーツは性能に比例して発熱も大きくなる傾向にあります。そのため、高性能パーツを組み合わせるクリエイターPCでは冷却対策が非常に重要となるのです。冷却対策を怠ると、パソコンは性能をフルに発揮できなくなるからです。
クリエイターPCを安定して動作させるためには、PCケース内のエアフローをしっかり確保する必要があるのはもちろん、可能であれば冷却性能が高いCPUクーラーを組み合わせる必要があります。そして、長時間安定して動作させるために水冷システムが導入されるケースも少なくありません。
また、単純に冷却性能を向上させるためには、ファンの数を増やす、回転数を上げるなどの方法がありますが、そうなるとパソコンから発するノイズが非常に大きくなってしまいますので、低回転でも冷える大口径ファンを使用するなど静音性を高める工夫も随所に施されることになります。
2-4.クリエイターPCとゲーミングPCとの違い
先に、クリエイターPCはゲーミングPCと近い構成と述べた通り、ゲーミングPCをクリエイターPCとして利用することも可能です。特に最近のクリエイターPCはビデオカードの重要性が高まっているため、よりゲーミングPCに近くなっています。
ゲーミングPCをクリエイターPCとして利用する場合に注意しなければならないのがメモリ容量です。ゲーミングPCの場合は8〜16GB程度あれば十分ですが、クリエイターPCの場合は、16GBを最低ラインとして、可能であれば32GB以上あったほうが快適な作業が期待できます。
一方、CPUに関しても、クリエイターPCのほうがハイスペックなものが求められますが、最近のソフトウェアはビデオカード、すなわちGPUを重視した設計になっているものが増えているため、ゲーミングPCと同程度のスペックでも問題なく使用できます。
また、ゲーミングPCもクリエイターPCもハイエンドを目指す際に重要となるのはビデオカードですが、クリエイターPCの場合は、GPU性能に加えて、VRAM容量が重要となる場合もあります。また、CADなどのソフトウェアを使用する場合は、「NVIDIA RTX」シリーズなどゲームには不向きなビデオカードが利用される場合もありますので、注意しましょう。
3.クリエイターPCの用途別おすすめスペック
3-1.動画・映像編集
スマートフォンで手軽に撮影可能で、動画配信サイトなどのプラットフォームも充実している昨今、自分で撮影した動画を編集して、公開したいという方も少なくないと思います。ちょっとした映像編集であれば、一般的なパソコンでも可能ですが、高解像度の映像を編集したり、鮮やかなエフェクトを加えたりして、見栄えのよい動画を作成するのであれば、クリエイターPCが必須となります。
動画・映像編集向けのパソコンはかつてはCPUが重視されましたが、昨今ではGPUの並列処理能力を活かせるソフトウェアが登場したことによって、ビデオカードの重要性が高くなっています。
そのため、動画・映像編集を目的とする方はビデオカードを第一とし、続いてCPU、メモリに投資することをおすすめします。
また、これからは4K以上の映像編集が主流となってきますので、4K編集に対応できるスペックを準備しておいたほうがよいでしょう。
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3-2.3DCG・アニメーション制作
以前はプロフェッショナルの領域で、ワークステーションを使用することも珍しくなかった3DCG・アニメーション制作ですが、現在はパソコンのパワーがかなり向上していることに加え、「Blender」のような無料で使用できる高性能ソフトウェアが登場したことによって、趣味の一環としても十分に楽しめるジャンルとなっています。
パソコンのパワーが向上してきたとはいえ、3DCG・アニメーション制作を快適に行うためには、やはりハイスペックなパーツ構成が求められます。そして、重視すべきパーツは使用するソフトウェアに依存しますが、動画・映像編集同様にビデオカードの重要性が高まっており、特にVRAM容量が多いほうが有利となります。その一方でCPUの重要度は相対的に低くなってはいるものの、ほかのソフトウェアとの連携も考慮して、コア数の多いCPUを使用したほうがよいでしょう。
なお、CADソフトなどを使用する場合は、OpenGLに最適化された「NVIDIA RTX」シリーズなどのビデオカードを使用したほうが快適な処理が期待できます。
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3-3.音楽制作
DAW(Digital Audio Workstation)ソフトが手軽に利用できるようになったことで、パソコンで音楽制作を楽しむ方が増えています。さらに、動画配信サイトが一般化したことで、自分で作った音楽を世界中の人々と共有できるようになったこともその一因と言えるかもしれません。
DAWソフトを使うためのパソコン環境はあまり高くなくても問題ありません。CPUは「Intel Core i5」や「AMD Ryzen 5」以上、メモリは16GB以上あれば演奏が止まってしまうなどのトラブルもありません。画像・映像は使用しませんし、高い並列処理能力も求められませんので、ビデオカードの重要性も高くありません。ただし、ビデオカードを搭載しておけば、簡単な映像編集なども可能となり、制作した音楽を使ったPV制作などにもチャレンジできますので、予算に余裕があればビデオカードの搭載も検討しましょう。
また、音楽制作を行う場合、マイクやキーボードなどパソコンとは関係のない外部機器が重要となるほか、静音性を高めるなどの工夫が必要となってくるので、そのあたりも考慮する必要があります。
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3-4.写真編集・RAW現像
デジタル一眼などで撮影した写真を編集する場合、特にRAWで撮影するような場合は、パソコンのスペックが低いとあまり効率的に作業することができません。フルサイズ一眼も普及し、高解像度化がさらに進めば、それにあわせたパソコンが必要となってくるのです。
とはいえ、写真編集の場合、もっともマシンパワーを必要とするRAW現像の場合もそれほど高くはありませんので、CPUは「Intel Core i5」や「AMD Ryzen 5」以上であれば問題なく作業できるはずです。
その一方で、Adobe PhotoshopやLigtroom、C1などのソフトウェアはビデオカードでの処理が主流となっていますので、ビデオカードの搭載が必須となっています。メモリは16GBでも問題ありませんが、32GB以上あれば快適かつ効率的な作業が可能となります。
3-5.イラスト制作
パソコンを使ったイラスト制作や漫画制作を行う場合もあまり高いスペックは必要ありませんが、高解像度のレイヤーをたくさん重ねたり、様々な素材を多数利用したりする場合は、特にメモリ容量が重要となるため、最低でも32GB、可能であれば64GB以上搭載しておくことをおすすめします。
高解像度での作業は負荷が高くなるため、CPUは「Intel Core i5」や「AMD Ryzen 5」以上が必須。また、イラスト制作に使用するAdobe PhotoshopやSai、クリスタ(CLIP STUDIO PAINT)などのソフトウェアはGPUを活用しますので、ビデオカードの搭載も重要となります。
そのほか、音楽制作と同様で、ペンタブレットなどの外部機器への投資が重要となるほか、これは写真編集にも言えますが、細かい作業が必要になることが多いため、高解像度かつ大サイズ、さらに画質の良いモニターをあわせて利用することを検討しましょう。
4.クリエイターPCを選ぶ際に気を付けるポイント
4-1.用途にあわせてスペックを把握
一言でクリエイターPCと言っても、前章で解説した通り、用途によって必要となるパーツ構成が異なってきます。特に大きな違いが出るビデオカードについては、購入時の予算に大きく影響するため、自分の用途にどの程度のクラスが必要になるかを事前にしっかり検討しておく必要があります。
パソコンのスペックは追求するとキリがありませんが、趣味と割り切ってしまうと、そこまで高い性能は必要ありません。極論にはなりますが、メモリ容量さえ確保できていれば、一般的なゲーミングPCでも十分にクリエイターPCとして活用できるのです。
その意味では、ゲーミングPCを購入する場合、ゲーム以外の用途にも使ってみたいという方は、明確な用途が決まっていなくても、メモリ容量だけはやや多めにしておけば、将来的な活用の幅を広げることができるかもしれません。
4-2.冷却性能と静音性を確認する
先述した通り、パソコンの性能をフルに引き出すためには冷却性能が重要です。どんなに高性能パーツを利用しても、冷却が不十分だと、「サーマルスロットリング」と呼ばれる間引き処理が発生してしまい、性能が大きく落ちてしまうからです。
そのため、PCケース内のエアフローがしっかりしているか、冷却性能が高いCPUクーラーが使用されているかも、パソコン購入時にはちゃんとチェックしておく必要があるのです。
しかし、冷却性能を高めるために、冷却ファンの数を増やしたり、回転数を高めたりすると、静音性が犠牲になってしまいます。パソコンが発するノイズは、特に稼働時間が長くなると、かなり気になってくるものです。冷却性能だけでなく、静音性の高いファンが使用されているかも重要なチェックポイントになりますし、水冷システムを採用していると安心感も高くなります。
4-3.拡張性を考慮する
パソコンの一般的な寿命はおよそ5年程度と言われますが、少しでも長く使うことに加え、できるだけ最前線のスペックで戦うためには、拡張性も大事な要素となります。
CPUやビデオカードの換装、メモリやストレージの増設・換装はある程度の知識や経験を必要としますが、難易度自体はそこまで高くありませんので、パソコンと長く付き合うためにはマスターしておいたほうがよいかもしれません。
また、クリエイターPCの場合は、外部機器との連動も重要となりますので、USBやThunderbolt端子の有無や数などもしっかりチェックすることが大事。外部機器が増えるとそれだけUSBあるいはThunderbolt端子が必要となりますので、十分な数の端子があるパソコンを選びたいところです。
4-4.信頼性の高いブランドを選ぶ
クリエイターPCに限らず、パソコンを購入する場合は保証・サポート体制が非常に重要です。パソコンは簡単に壊れるものではありませんが、予期せぬ故障やトラブルは起こりがちです。決して安い買い物ではありませんので、もしもに備えての保証・サポート体制は事前にしっかりチェックしてきましょう。
クリエイターPCを購入する場合は、電話やメールでのサポート、修理・交換の対応など、万が一のトラブルでも安心できる、充実したサポート体制を備えたメーカーを選ぶのがおすすめです。
5.クリエイターPCに関するよくある疑問
5-1.自作パソコンとBTOパソコンどちらがおすすめ?
パソコンを入手する手段として、メーカーから購入するほかに、パーツ単位で購入して自分の手で組み立てる自作という方法があります。自作は、自分の好きなパーツが組み合わせられる、比較的低価格で入手できるというメリットがありますが、その一方で、知識や経験が必要であることに加え、思ったほど安くもならない、保証やサポートが受けられないというデメリットがあります。
一方、BTO(Build To Order:受注生産)パソコンは、多少割高にはなりますが、カスタマイズ性が高く、自分の希望するパーツ構成に近づけることが可能。さらに多くのBTOメーカーは、保証・サポート体制もしっかりしていますので、パソコン初心者の方はもちろん。経験や知識にある程度の自信がある方も、BTOパソコンを選んだほうが安心感は高いと言えます。
5-2.ゲーミングPCはクリエイターPCとして使用できる?
先にも述べましたが、ゲーミングPCは比較的ハイスペックなパーツで構成されているので、クリエイターPCとしても十分に利用することが可能です。特に最近のソフトウェアはGPUを利用するものが増えているので、ビデオカードを重視したゲーミングPCは非常に親和性が高いと言えます。
CPUについても、一般的にクリエイターPCはゲーミングPCよりも高性能なCPUを利用しますが、GPUへの最適化が進んだソフトを利用するのであれば、ゲーミングPCと同程度のものでも問題ありません。一方、メモリに関してはゲーミングPCよりもクリエイターPCのほうが大容量であることが求められます。クリエイターPCとしての用途も見込んでゲーミングPCを購入する場合は、メモリ容量は多めにカスタマイズしておくことをおすすめします。
5-3.ノートPCとデスクトップPCではどちら?
クリエイティブな作業を行う場合、必要なスペックを備えていれば、ノートPCでもデスクトップPCと同じように使用することができます。しかし、高性能なCPU、高性能なGPU、大容量のメモリを搭載したノートPCは、同スペックのデスクトップPCと比べるとかなり高価になりますので、コストパフォーマンスという点ではデスクトップPCに軍配が上がります。また、先に述べた、拡張性や冷却性能といった点でもデスクトップPCのほうが優れています。
その一方で、ノートPCは持ち運びができるという大きな特徴があり、設置場所を選ばず、自宅の自室以外でも作業ができるのがノートPCのメリットとなります。デスクトップPCかノートPCかは、使用スタイルやニーズによって異なりますので、パソコンを購入する際は、自分にとってどちらが最適かをしっかりと吟味する必要があるのです。
6.【用途別】おすすめのクリエイターPCを紹介
6-1.動画編集者向けのクリエイターPC|Lepton Motion Pro X670/A
BTOメーカー・サイコムがプロフェッショナル向けとして位置づける「Lepton」シリーズにおいて、「Lepton Motion Pro X670/A」は、映像編集に特化したラインナップ。標準構成で、動作クロック3.8GHzで8コア/16スレッドの「AMD Ryzen 7 9700X」と、「NVIDIA GeForce RTX 4060」搭載のビデオカード(VRAM:8GB)を組み合わせており、メモリもDDR5-5600を32GB(16GB×2)搭載しています。
映像編集に特化したモデルですが、それ以外のクリエイティブな用途にも十分に対応できるスペックで、カスタマイズによってさらにパワーアップすることも可能。スタイリッシュなデザインのPCケースも、クリエイターPCとして注目の1台となっています。
6-2.3DCG制作向けのパワフルなデュアル水冷|Lepton Hydro WSX670A
サイコムのフラグシップモデルとなるデュアル水冷の「Hydro」が、プロフェッショナル向けの「Lepton」シリーズにも登場。標準構成で、16コア/32スレッドの「AMD Ryzen 9 9950X」と「NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER」搭載のビデオカード(VRAM:16GB)の組み合わせを採用し、メモリもDDR5-5600を64GB(32GB×2)搭載するなど、ウルトラハイエンドなワークステーションとなっています。
ビデオカードは、ASETEK製の水冷ユニットをサイコム独自の工夫で組み込んでおり、従来の空冷ファンと比べても格段の冷却性能と静音性を実現。CPUの冷却には、同じくASETEK製の最新世代高性能水冷ユニットを採用しており、冷却性能と静音性を高いレベルで両立し、安定した操作性を実現しています。
6-3.静音性重視のクリエイターPC|Silent-Master NEO B650A
BTOメーカー・サイコムが高い静音性と冷却性能を追求した「Silent-Master NEO B650A」は、標準構成で「AMD Ryzen 5 9600X」と「GeForce RTX 4060 Ti」搭載ビデオカードを組み合わせており、メモリもDDR5-5600を16GB(8GB×2)搭載。性能面も文句なしの仕上がりとなっています。
特に注目したいのは、「GeForce RTX 4060 Ti」を搭載した、サイコムオリジナル超静音ビデオカード「Silent Master Graphics」を採用しているところです。ビデオカードも、驚異の静音性と高い冷却性能を両立しているので、静音性を重視する方は特に注目してみてください。
7.まとめ
クリエイターPCは映像編集や3DCG制作などのクリエイティブな作業を快適にこなせるパソコンで、基本的にはハイスペックなパーツで構成されています。
そのため、クリエイティブな作業に関わらず幅広いジャンルで活用することができますが、それに応じて購入価格も高額になりがちなので、予算を組む際は、自分の用途に最適なパーツ構成をしっかりと吟味する必要があります。
本記事では、クリエイターPCの基本的な特徴から、一般的なパソコン、ゲーミングPCとの違い、用途に応じた最適構成、おすすめのクリエイター向けBTOパソコンを紹介しました。自分に最適なクリエイターPCを入手して、快適なクリエイティブライフをお楽しみください。
北海道の牧場で馬と戯れる日々を経て、パソコン雑誌やWEBニュース媒体の編集長を歴任する。Athlonに心奪われ、Xeonに絶対の忠誠を誓ったのも今や昔。現在は、編集業を中心に、原稿執筆からカメラマン、果てはアニメの宣伝プロデューサーまで、本業不明の生活を送る。ユーザーの心をがっつり掴む各種オウンドメディアを運営中。 プロフィールはこちら
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