遊び方からPCスペックまで解説! 『パルワールド』を最大限楽しむ方法


1月19日にアーリーアクセス版がリリースされて以来、インディーゲームタイトルとしては異例のセールスを記録し、大きなブームを巻き起こしているのが『パルワールド』です。

すでに売上本数はSteam版(PC)のみで1000万本を突破するほどの凄まじい人気ぶりですが、その独特なスタイルがゲーム内外で話題を呼んだこともあり、「これから遊んでみようかな」と興味を持つ方も増えていることと思います。

とは言え、「プレイしてみたいのにゲーミングPCは持っていない」「マルチプレイで遊びたいけど、どれぐらいのスペックがあればいいか分からない」という人も多いのではないでしょうか。
この記事ではそんな方のために、本作の遊び方やサイコムおすすめのゲーミングPC、を使って実際にベンチマークを計測してみた結果などを紹介します。これから『パルワールド』やゲーミングPCデビューする人の参考になれば幸いです。

1.『パルワールド』って何?

1-1.ゲームの概要

『パルワールド』のゲームジャンルは『オープンワールドサバイバルクラフト』です。その名の通りオープンなフィールドを舞台に、モンスター『パル』との旅や、資材を集めてのサバイバル、アイテムクラフトといった様々な要素を楽しめるようなタイトルとなっています。
ソロプレイのほか、最大32人でのマルチプレイにも対応。100種類以上のパルを捕まえて育成・バトルしたり、拠点で一緒に働いたりしながら、ゲーム内でサバイバル生活を過ごしていくことで、より強いアイテムや装備、パルを手に入れていく、といった複合的なゲーム体験が本作の主な魅力と言えるでしょう。

開発スタジオは、過去にSNSなどで話題となった国産オープンワールドクラフトゲーム『クラフトピア』を開発した株式会社ポケットペアです。『クラフトピア』の各システムをブラッシュアップしつつ、さらにモンスターの育成・管理要素を盛り込んだ作品が『パルワールド』である、という言い方もできるかもしれません。

1-2.なぜこれほど話題になった?

インディーゲームメーカーの開発タイトルとしては異例のヒットとなった『パルワールド』ですが、これだけ多くの人の関心を集められた大きな理由としては、「従来の大人気ゲームの要素をパロディ的に盛り込んでいた」ことが第一に挙げられるでしょう。
ゲームの根幹にあるクラフトサバイバル関連のシステムなどもそうなのですが、特に『パル』の外見などは、オリジナルに触れたことがある人なら一目でそれを想起できるほど原型をとどめたままパロディ化されています。
このことが、SNSでの大きな反響を生んだわけです。パル関連のシステムに「解体」など一部ショッキングな要素が盛り込まれていることも、こうしたパロディの効果に拍車をかけています。
もちろん、パロディだけなら本作はここまでの人気を獲得できなかったはずです。

結局のところ本作のユニークな点は、人気ゲームの要素を大量に盛り込んだ上で、それらをしっかりとミックスし、独自の魅力を獲得しているということに尽きます。
モンスター育成、サバイバル、クラフト、拠点構築、大人数でのマルチプレイなどなど、多くの要素を繋ぎ合わせた結果、「こんなゲームがあったら楽しいだろうな」というユーザーの潜在的なニーズにマッチしたことで、インディー系タイトルでありながら数百万本を売り上げる大ヒットに繋がったのではないでしょうか。



2.『パルワールド』の遊び方

2-1.キャラクターメイクで自分の分身を生み出す

プレイヤーの分身となるキャラクターは、名前や体格・髪型などを変更可能です。
キャラクターメイク要素は、素体となるキャラクターを12タイプから選べる「プリセット」、体形タイプや肌の色、胴体・腕・脚のサイズをスライダー調整できる「体」、顔と目のタイプ、目と眉の色を選べる「顔」、タイプとカラーを選択できる「髪」、6タイプから選べる「ボイス」の各タブにまとめられています。 スライダーで細かな調整ができるのは体形のみですが、髪型は27タイプ、顔は21タイプを用意するなど、この手のタイトルとしては調整項目の自由度は低くありません。

また、キャラクター自体のステータスを育てる育成要素も用意されており、レベルアップ時などにステータスポイントを割り振ることで、HPや攻撃力、所持重量などを向上させられます。


2-2.オープンワールドで戦闘・クラフトを楽しむ

基本となるゲームシステムは、アイテムのクラフトやパル・人間とのバトルが主軸です。まずはオープンワールドのマップ上をめぐって、木材や石材、「パルジウムの欠片」などを集めながら、装備や道具をクラフトしていくことになります。
マップ内に「パルボックス」と建築物などを建てることで、ファストトラベル(ワープ)可能な拠点にすることも可能です。 パルを捕まえるためには、専用のアイテム「パルスフィア」を使用します。
パルは戦闘やアイテムの収集に加え、拠点での作業も自動で行ってくれるので、たくさんの仲間を集めておくことでより作業を効率化できる、といった仕組みです。

さらにクラフトや戦闘を重ねることで、キャラクターやパルのレベルは上昇していきます。さらに上位のアイテムを開放したり、より高レベルのパルを捕獲したり、見知らぬ土地でボスと戦う、といった楽しみが広がっていくわけです。
オープンワールドやクラフトシステム自体はオーソドックスな作りですが、仲間にしたパルとの共生が重要な位置を占めていることで、独自のプレイフィールを実現しています。


2-3.100種類以上のパルと一緒に冒険

パルはマップの各地に生息しており、見た目や個性もさまざまです。
大量にいる小型のパルはもちろん、巨大なボスまで、100種類以上のパルを仲間にできます。 バトルに影響する「属性」や「アクティブスキル」、ステータスに様々な変化をもたらす「パッシブスキル」が設定されており、戦闘に強いパルもいれば、拠点での特定の作業を得意としたり、牧場に配置することで効果を発揮するパルもいるなど、配置によって向き・不向きがあります。

また、パッシブスキルは同じパルでも個体差があるため、よりよい適正をもったパルをコレクションするといった楽しみ方も可能です。 また、『ライド』で上に乗って冒険できるパルも存在します。
広大なマップを探索する場合には、移動力の高いパルが非常に役立つでしょう。マップの地域や昼・夜といった時間でも現れるパルが変化するため、探索可能な地域が広がっていくことで、さまざまなパルを獲得できるようになっていきます。

2-4.拠点を構築してサバイバル

ゲームを進めていく上で、重要な活動のベースになってくるのが拠点です。素材を保管しておくためのチェスト、夜の寒さをしのぐためのキャンプファイヤーやベッドといった基本的な設備を作成していくことで、サバイバルやクラフトを有利に進めていくことができます。拠点構築用の素材やアクセサリーアイテムもあるので、理想の生活空間を作ってみるのもいいでしょう。

様々な設備を作るためには、レベルアップ時やファストトラベル解放時などに入手できる「テクノロジーポイント」を消費して「テクノロジー」(アイテム製作レシピ)を開放していく必要があります。テクノロジーポイントは振り直しができない(2024年2月現在)ため、どんなテクノロジーを開放していくかは悩ましいところでしょう。

もうひとつ頭を悩ませることになるのが、ランダムで発生する拠点への襲撃イベントです。ゲームが進んでいくと強いパルが襲撃してくる場合もあり、貧弱な拠点では設備を壊されてしまうことも。なるべく強固な資材で壁を作ったり、強いパルを配置しておくことも重要です。

2-5.パルは育成・戦闘・労働が可能

捕獲した仲間のパルを同行させ、敵との戦闘を開始すると、パルは自動で戦闘をサポートしてくれます。活躍させることでレベルが上がり、新しいスキルを覚えたり、能力を成長させることが可能です。
ただし倒されてしまったパルは瀕死状態となり、一度拠点のパルボックスで回復させる必要があります。本格的なボスとの戦闘ではパルが主戦力となるため、しっかりとした育成が求められるでしょう。

また、捕獲したパルは拠点の各作業に配置することでアイテム収集などを自動化できる大きなメリットも備えています。火起こしやクラフト、水やりや伐採など、パルによってできる作業・できない作業があるので、すべての作業を自動化するためには多くのパルが必要です。

なお、拠点に設置された『パルボックス』は、レベルを上げていくことで拠点に配置できるパルの数を段階的に増やしていけます。  過酷な面ばかりがフォーカスされがちですが、「パルをなでる」「パルに食事を与える」など、愛着が湧けば仲間として可愛がるためのメニューが用意されているのもポイントです。

2-6.『パルワールド』ならではのちょっと変わった要素も

スタジオの過去作品『クラフトピア』のプレイヤーにとってはおなじみかもしれませんが、本作にはインディータイトルならでは(?)のユニークな仕様が多数存在します。
代表的なのが、「パルスフィア」による人間の捕獲でしょう。 本作は各地にNPCキャラクターが存在しますが、なんとパルと同じように弱らせれば捕獲できてしまいます。パルと同じように呼び出せるため、たとえば商人を捕まえれば、任意の場面で呼び出して品物の売買が可能になります。

ただし、中立NPCに危害を加えると「指名手配」状態となり、強力なNPCが襲い掛かってくるといった危険がある点には注意が必要です。 また、仲間にしたパルはアイテム「肉切り包丁」を使えば「解体」して素材を入手できるなど、ややショッキングな要素も存在します。



3.みんなで遊べばもっと楽しい! マルチプレイのすすめ

3-1.最大32人で一緒にプレイ可能

本作の大きな魅力のひとつと言えるのが、最大32人のオンラインマルチプレイです。 同一サーバー(ワールド)上で32人とかなりの大人数が同時にログインしてプレイ可能となっており、それぞれのプレイヤーが集まって一緒に遊ぶことで、より探索などがしやすくなります。
効率的に資材を集めてしまえば、早い時期から大規模建築などがしやすくなるなど、プレイヤーが多い時ならではのメリットも生まれます。

ただし、招待コードを使ったマルチプレイでは同時に多くのプレイヤーがログインしている場合にホストとなるプレイヤーのPCに負荷がかかりやすい傾向があるようで、ゲーム内でも公式に注意書きが用意されています。特に、自分でサーバーを立ててのマルチプレイなどをしてみたい場合は、ある程度スペックの高いPCを用意しておくのがベターでしょう。

3-2.ソロプレイとマルチプレイの違い

オンラインに繋がないソロプレイの場合、マップ上から入手できる資材や宝箱、野生のパルといったプレイに必要なリソースは自分一人で独占できます。他のプレイヤーに気を遣わず、取得可能なアイテムなどはすべて取得してしまって問題ないわけです。
また、ワールド設定なども自分で選択できるため、難易度など細かな点をプレイしながらカスタム可能です。 マルチプレイの場合、こういったリソースは入手したプレイヤー(ギルド)のみに分配されることになります。自分一人で独占してしまえば、他のプレイヤーがプレイに支障をきたすかもしれないため、ある程度の協調性は必要でしょう。

また、キャラクターはワールド(サーバー)単位で管理されており、一度作ったワールドのキャラクターは他のワールドに移動できないため、個別に育てたキャラクターを持ち寄ってのプレイなどは不可能です。友人と一緒にマルチプレイしたい場合は、同じワールドにキャラクターを作成するようにしましょう。

3-3.ギルド機能を使おう

マルチプレイ中は、複数プレイヤーでチームを組める「ギルド」機能が利用できます。同じギルドに入ったキャラクターは、拠点や資材、捕獲済みのパルなどを共有可能になるので、上手く活用することでより冒険がスムーズになるでしょう。
とは言え、ギルドを組んだ状態では強制的にチェストや拠点が共有されてしまうため、「このアイテムは共有したくない」と言った場合は別途対策を講じる必要があります。

このような場合に便利なのが、チェストやドアに設定できるセキュリティ設定です。数字のパスコードを設定したチェストや拠点のドアは、パスコードを知らないギルドメンバーとは共有されなくなるため、自分一人、あるいはパスコードを教えたメンバー間のみで好きなように利用できます。

3-4.手軽に楽しむなら公式サーバー

最大32人のマルチプレイを気軽に楽しみたいのであれば、公式サーバーを利用するのが便利です。
オンラインモードにはJP(日本)、China(中国)、NA(北米)などのリージョン別に複数の公式サーバーが用意されており、それぞれのワールドにログインするだけで簡単に利用できます。

ワールドごとの混雑状況は時間帯によって異なり、32人を超えている場合はログインができません。また、NAなど地理的に遠い地域のサーバーに接続すると大きな遅延が発生する場合があるため、リストに表示されている「Ping」の値がなるべく低いワールドを選びましょう。
20~30(ms)程度までであれば比較的快適にプレイ可能です。 公式サーバーでは、知らないプレイヤーとも一緒にプレイすることになります。そのぶんマナーを守ってプレイする必要があると言えるでしょう。設定された難易度を変更することもできないため、その点にも注意が必要です。

3-5.自分でサーバーを立てたり、招待コードで友達を呼び込むのもアリ

「友人だけでプレイしたい」という場合、手軽なのは「招待コード」を利用する方法です。自分で作ったワールドを「オンライン」対応にしておけば、他のプレイヤー3人を招待し、最大4人でのマルチプレイが可能になります。
フレンドと遊ぶにはもっとも簡単な方法ですが、5人以上では遊べない、ホストとなるプレイヤーがゲームを起動していない場合は他のプレイヤーもワールドに入れない、招待コードが定期的に変わるため毎回入力が必須、といった制限もあります。

5人以上のフレンドと同時にマルチプレイする場合は、自分のPCやレンタルサーバー上に個人サーバーを構築することでオンラインプレイを楽しめます。
ポート開放やサーバーレンタル・管理といった手間がかかるものの、気心の知れた多くの仲間で存分にプレイしたいならおすすめです。よく分からない場合、ゲーム内のサーバー選択画面にある「サーバを立てる方法」ボタンからマニュアルを参照するといいでしょう。



4.快適にプレイできるゲーミングPCは?

4-1.『パルワールド』の必要・推奨スペック  

『パルワールド』のシステム要件はSteamストアから参照でき、以下のように記載されています。


本作はある程度高度な3Dグラフィックス描画を必要とすることから、最低要件でもGPU(ビデオカード)が指定されています。PCで遊ぶ場合は、基本的にはゲーミングPC相当の性能が必須となると言って良いでしょう。
推奨環境で指定されているCPUおよびGPUは数世代前のものですが、快適なプレイには現行世代でもミドルクラス以上のゲーミングPCが望ましいと言えます。

4-2.サイコムのおすすめPC①『G-Master Velox II Intel Edition』

G-Master Velox II

BTO(受注生産)PCでありながら標準搭載のパーツを厳選し、「選びやすい1台」を目指したことで圧倒的な人気を獲得しているサイコムの定番モデルです。

CPUはIntel最新世代の10コア/20スレッドモデル「Core i5-14400F」、GPUはNVIDIAのミドルグレードGPU「GeForce RTX 4060 8GB」とバランスのいい構成。『パルワールド』に限らず、ゲーム描画解像度フルHD~WQHD程度であれば、高負荷なPCゲームも快適にプレイ可能なだけのポテンシャルを備えています。
メインメモリは容量16GB(DDR4-3200、8GBx2)とオーソドックスな構成ですが、ストレージに容量1TBの高速M.2 SSDを採用するのもポイント。近年の1本で100GBを超えるようなAAA級ゲームタイトルも複数本インストールしておける余裕があります。

ホワイトカラーの筐体を採用しており外観もオシャレなので、インテリアとしての見栄えも良好です。カスタマイズで発光システムを選択すれば、RGB LEDライトによる発光でよりゲーミングPCらしい見た目になります。

G-Master Velox II Intel Edition 製品ページ

4-3.サイコムのおすすめPC②『G-Master Hydro Z790 Mini/D4』

G-Master Hydro Z790 Mini/D4

ハイエンド志向のパーツ選定と、CPUおよびGPUに水冷クーリングシステムを採用した「デュアル水冷」の安定性が魅力のPCです。
『パルワールド』のプレイに関しては、4K解像度での快適プレイも目指せる高性能ぶりが特徴と言えます。

CPUは20コア/28スレッドCPU「Core i7-14700K」、GPUは「Geforce RTX 4070 Ti」と、どちらも現行世代のハイグレード製品を採用。
メインメモリは容量16GB(DDR4-3200、8GBx2)、ストレージは容量1TBの高速M.2 SSDで『G-Master Velox II Intel Edition』と変わりませんが、ゲーム性能はこちらが上です。加えてCPU性能がかなり高めなので、ゲーム配信や画像・動画編集などのクリエイティブ作業にも適正があります。
4K対応ディスプレーなど、PCまわりの環境もしっかり整えられるのであれば良い選択肢になるでしょう。

先に述べた通り安定性にも期待できることから、自宅PCで長時間稼働させるような個人サーバーを立ててフレンドとマルチプレイを楽しみたい人にもおすすめです。

G-Master Hydro Z790 Mini/D4製品ページ



5.実際の快適さはどれぐらい? ベンチマークでチェック

5-1.ベンチマーク条件

紹介した2台のPCで『パルワールド』をプレイした際の快適さを計測するため、ゲーム内でベンチマークを実施してみました。
なるべくプレイ中に近い負荷を計測するため、ある程度のオブジェクトやパルを設置したワールドを作成し、特定コースを1分間移動した際の平均・最小フレームレートを計測しています。画質プリセットは「最高」、最大フレームレートは「無制限」、アップスケーリング技術であるDLSSは適用した上で、プリセットを「クオリティ」に変更しました。
解像度は一般的なフルHD(1920×1080ドット)に加え、より微細な描画が可能になるWQHD(2560×1440ドット)と4K(3840×2160ドット)の3パターンを試しており、計測に利用したのはフレームレートのキャプチャツールCapFrameXです。

なお、本作はゲーム内にフレームレート無制限の設定があるものの、ゲーム内で設定変更した場合のフレームレート上限は120fpsとなっています。Steamクライアント上から起動オプションなどを有効化することで240fpsまで上限がアップしますが、今回はフレームレート120fps上限での計測としました。

5-2.フルHD解像度でベンチマーク

まずは描画解像度フルHDで計測した『G-Master Velox II Intel Edition』および『G-Master Hydro Z790 Mini/D4』の平均・最小フレームレートを見てみましょう。

オープンワールドゲームということもあり負荷が高めの『パルワールド』ですが、どちらのPCでも平均フレームレートは100fps越えと、しばしば快適さの指標とされる平均60fpsのラインを難なくクリアできています。
タイトルの特性上、最小フレームレートがややブレやすい傾向があるものの、どちらのPCを使ってもフルHD解像度であれば快適なプレイが保証されると言えるでしょう。

加えてハイエンドゲーミングPCである『G-Master Hydro Z790 Mini/D4』は、平均フレームレートが上限である120fpsにほぼ張り付き、最小フレームレートも60fps越えを達成するなど、非常に良好な結果です。本作のように高負荷なゲームをプレイする上で、フルHD解像度でも余裕を持たせたいならおすすめです。

5-3.WQHD解像度でベンチマーク

WQHD解像度は、フルHD解像度に比べ約1.8倍の情報量があるとされています。当然ながらゲームの描画時は負荷も高まるため、求められるPCスペックはより高度になってきます。
とは言え、Core i5×RTX 4060搭載の『G-Master Velox II Intel Edition』は、ここでも平均フレームレートが78.9fpsと、しっかり快適と言えるラインを確保。20万円切りの価格というコストパフォーマンスの良さも含め、このクラスの解像度までのゲーミングにおいては非常に優秀なPCと言っていいでしょう。初めてのゲーミングPCとしてユーザーを満足させてくれるだけの性能を備えた1台です。

また、『G-Master Hydro Z790 Mini/D4』はここでも平均フレームレートがほぼ120fpsに張り付いており、フルHDでの計測時とほぼ同じフレームレートに留まっていることから、ポテンシャルの高さをうかがわせます。安定した滑らかさでの描画に関してはピカイチです。

5-4.4K解像度でベンチマーク

フルHD解像度の約4倍の情報量で、緻密な画面描画が可能となるのが4Kです。PCゲームの描画に関しては、極めて高い3D描画スペックが求められるため、GPU(ビデオカード)の性能が非常に重要となってきます。
『G-Master Velox II Intel Edition』の平均フレームレートは44.5fps、最小フレームレートは30.8fps。平均60fpsには届きませんでしたが、アップスケーリング技術「DLSS」の恩恵もあって、プレイ自体は可能な水準のフレームレートを出すことができています。おすすめはできませんが、「カクついてまともに遊べない」というほどでもありません。

もともと高解像度でのゲームプレイを想定した構成である『G-Master Hydro Z790 Mini/D4』は、平均91.6fps、最小61.8fpsと、ここでも極めて安定したフレームレートでの描画ができており、文句のつけようがない結果と言えるでしょう。4K対応ディスプレーなどを揃えてプレイすることで、『G-Master Hydro Z790 Mini/D4』の性能を存分に発揮できます。



6. まとめ

現状、「マルチプレイ可能なオープンワールドクラフトサバイバルゲーム」と言えば、海外の有名タイトルを思い浮かべる人が多いのではないかと思います。『パルワールド』はそんな状況下において、インディー系タイトルながら、独特なスタイルでユーザーの心を掴んだ稀有な作品です。
現在はアーリーアクセス版ということもあり、今後さらに多くのコンテンツや機能が実装される見込みなので、今からプレイする人も決して遅いということはありません。

現在はXbox ONE/Series S//Series X版とPC版が併売されていますが、高画質かつ国内で多くのプレイヤーとのマルチプレイを楽しみたいのであれば有力なのはPC版でしょう。
必然的に、ある程度ハイスペックなゲーミングPCが求められるわけですが、今回紹介した2台であれば、それぞれに適した解像度で最高設定・高fps環境をしっかり実現できます。

サイコムのBTO PCをお供に、『パルワールド』での冒険に出発してみてはいかがでしょうか。



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