
パソコンでイラストを描いたり、映像編集を行ったりするなど、クリエイティブな用途でパソコンを使用される方が増えていますが、さらにワンランク上の「3DCG」制作にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
3DCGとなると少しハードルが上がってしまうと感じる方も少なくないかもしれませんが、現在では無料で使える高機能ソフトもありますので、興味のある方はぜひチャンレジしてみてください。
ただし、3DCGを制作するためには、それに適したパソコンが必要となります。そこで今回は、3DCG制作に向けた基本的なパソコンスペックや重要パーツなどを解説していきます。さらにクリエイターに人気のサイコム「Lepton」シリーズについても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
1.3DCGとは?
3DCG(3次元コンピューターグラフィックス)とは、コンピューター上で立体的な物体や空間を作り出す技術のことです。映画やアニメ、ゲームといったエンタメ分野はもちろんですが、建築や自動車などの工業デザイン、医療シミュレーション、最近ではVTuberやメタバースなど、多くの分野において欠かせない存在となっています。
3DCGを制作するためには、大きく「モデリング」「テクスチャリング」「ライティング」「レンダリング」といった4つの工程があります。「モデリング」は、キャラクターや背景などの形状を作ること、「テクスチャリング」は、質感や色を貼り付けること、「ライティング」は、光源や影を設定してリアルさを出すこと、「レンダリング」は、完成した映像や画像を出力することをそれぞれ示しています。
これらの工程をスムーズに行うためには、高性能なパソコンやワークステーションといった存在が不可欠です。特にGPU(ビデオカードの)の性能が制作効率を大きく左右します。これはつまり、十分な性能を持つパソコンがあれば、3DCGは決してプロフェッショナルだけのものではなく、個人でも制作できることを意味します。実際、AI生成技術の進歩や3DCG作成ソフト「Blender」の普及によって、個人でも3DCG制作が始めやすい時代になっているのです。

2.3DCGを始める前に準備するもの
2-1.パソコン環境を整える
3DCG制作は、処理が非常に重い作業ですので、決して不可能ではありませんが、ビジネス向けのパソコンや一般的なノートPCでは思い通りに作業することができません。
3DCG制作を快適に行うためには、ハイスペックのパソコンが必須。そして特にビデオカードが重要となりますので、最新ゲームが楽しめるようなゲーミングPCであれば、3DCG製作にチャレンジできる可能性は高くなります。
各パーツの詳細は後述しますが、最低限の目安としては以下の通りとなります。
| 【3DCG制作用パソコンに求められるスペック】 | |
|---|---|
| CPU | Intel Core i7/Core Ultra 7、AMD Ryzen 7 以上 |
| GPU | NVIDIA GeForce RTX 4060 / AMD Radeon RX 7600 XT 以上 |
| メモリ | 32GB以上 |
| ストレージ | SSD(1TB以上) |
2-2.ソフトウェアを選ぶ
3DCGを制作するためのソフトウェアは、代表的なものとして、「Blender」「Maya」「Cinema4D」などが挙げられます。快適な作業環境を構築するためには、快適な操作性が重要となりますので、自分に最適なソフトウェアを見つけ出すことも大事な要素となります。
「Blender」

モデリング、アニメーション、レンダリング、ビデオ編集など、3DCG制作のために必要な機能を網羅的に備えた人気ソフトウェアで、プロフェッショナルな用途にも十分対応できるパフォーマンスを発揮します。
何よりも注目したいのは、無料で使用できるのに、有料ソフトと比べてもまったく遜色のないところ。学習教材も豊富に揃っていますので、初心者の方にもおすすめのソフトウェアとなっています。
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「Maya」

アニメやゲーム、映画業界では定番の3DCG制作ソフトで、VFX(ビジュアルエフェクト)、アニメーション制作など、本場ハリウッドでも愛用されているプロフェッショナル仕様のハイエンドソフト。日本でも多くの制作スタジオで使用されています。
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「Cinema4D」

ドイツのMAXON Computer社が開発した、3DCG制作の全工程を1つのソフトで完結できる統合型3DCG制作ソフトウェアです。直感的な操作性が魅力となっており、初心者でも短期間で基本を習得できる一方、柔軟性も高く、上級者向けの高度な機能も備えており、特にモーショングラフィックスに強いと評価されています。
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2-3.周辺機器を揃える
3DCGのための快適な制作環境を整えるためには、入力デバイスやモニター環境も大事な要素となります。「ペンタブレット」や「ウルトラワイド曲面モニター」などがあれば、作業効率も大幅に向上します。
ペンタブレット
スカルプトやテクスチャペイントではペン操作が必須となります。液晶画面にデジタルペンを使って直接書き込むことができる「液晶タブレット(液タブ)」を使えば、精度とともに没入感も向上します。

3Dマウス
3D空間の回転、ズーム、パン操作が直感的に行える「3Dマウス」を使用すれば、普通のマウスだけで作業するよりも操作速度が大幅に向上。移動や回転、拡大縮小を同時に行えることが大きな特徴となります。
普通のマウスと併用することが基本となっており、右手で普通のマウス、左手で「3Dマウス」を操作するのが一般的となっています。

ウルトラワイド曲面モニター
3DCG制作ソフトは、複数のウィンドウを同時に扱うことになりますので、広い作業領域が必須となるため、ウルトラワイドモデルが非常に有利となります。さらに曲面モデルであれば、没入感が高まるほか、目が疲れにくいというメリットもあります。

3.3DCG制作に必要なPCスペック
3-1.CPU
3DCG制作ソフトウェアの場合、ビデオカードの重要性が高まっていますが、CPUの性能も重要。特に、モデリング、アニメーション、シミュレーション、レンダリングなどの処理速度にはCPUの性能が大きく影響します。そして、これは3DCG制作ソフトに限りませんが、昨今ではマルチコアCPUに最適化されたソフトウェアが増えていますので、快適な操作性を求めるのであれば、コア数やスレッド数の多いCPUを選びたいところです。
その意味では、コア数の多い、Intel製であれば「Core i7/9」や「Core Ultra 7/9」、AMD製であれば「Ryzen 7/9」クラスのCPUをチョイスすることをおすすめします。

3-2.GPU(ビデオカード)
パソコンでクリエイティブな作業を行う場合、最近ではビデオカードの重要度が非常に高まっており、特に映像編集などの分野では、CPUよりビデオカードを重視する傾向が強くなっています。3DCG制作ソフトの場合は、先にも述べた通り、比較的CPUパワーを必要とする傾向にありますが、レンダリングの速度やビューボードの応答などにおいてはビデオカードの性能が非常に重要となります。
そして、ビデオカードを選ぶ際に注意したいのがVRAM(ビデオメモリ)の容量。最近のビデオカードであれば最低でも8GB以上は搭載していますが、それを下回っているような環境であれば、ビデオカードのアップグレードは必須。余裕を持って、16GB以上のVRAMを搭載している製品を選びたいところです。
なお、NVIDIA GeForceか、AMD Radeonかを選ぶのも大きな悩みどころですが、どちらを選んでも作業自体に大きな影響はあまりないかもしれません。ただし、ソフトによっては最適化の問題もありますので、可能であれば、使用するソフトウェアが推奨しているものを選んだほうが快適さはもちろん、機能面での恩恵が大きいかもしれません。

3-3.メモリ
メモリは、パソコンが処理を行う際の、いわば作業スペースなので、容量が多いほど操作の快適性も高まります。特に3DCG制作ソフトにおいてメモリは非常に重要なパーツで、メモリ容量が不足すると処理が遅くなるだけでなく、フリーズやシャットダウンを引き起こすなど、作業自体がままならない状況に陥ってしまうこともあります。
特に3DCG制作ソフトは、作業中にブラウザやPhotoshopなどのソフトウェアも同時並行的に使用する機会も多いので、現在のパソコンにおいては、メモリ16GBというのが最低ラインとなっていますが、3DCG制作ソフトをしっかりと使いこなしていくのであれば、32GBは搭載しておきたいところ。予算などに余裕のある方は64GB以上の搭載を目指しましょう。

3-4.ストレージ
3DCG制作ソフトに関して言えば、ストレージの影響はほとんど受けません。ソフトウェアをインストールできて、ある程度の作業スペースおよび作品を保存できる余裕があれば、特に問題はありません。
ただし、3DCG制作ソフトの快適性にはパソコン全体のパフォーマンスがもちろん影響しますので、ストレージも高速なものを使用したいところ。最近のパソコンであれば、NVNe接続に対応したM.2 SSDであればまったく問題ありません。NVMeが利用できない環境であれば、HDDよりもSSDを利用したほうがよいでしょう。なお、容量については、先にも述べたと落ち、ある程度の余裕があれば十分ではありますが、ほかのソフトなどとの兼ね合いも考えて、1TB以上のストレージを用意しておきましょう。

3-5.冷却・電源ユニット
3DCGの制作は、CPUやGPUに高い負荷をかける作業です。CPUやGPUは冷却がうまくいかず、発熱が大きくなると、温度を下げるために性能を落とす“サーマルスロットリング”が機能してしまいますので、冷却性能が非常に大事となります。例えばCPUの温度が上がりすぎているような場合は、PCケース内のエアフローを改善したり、高性能なCPUクーラーや水冷ユニットの導入などを検討したいところです。
また、電源ユニットに関しても、3DCG制作という観点だけで考えた場合は、何W以上必要といった明確な数値はありませんが、システム全体として安定した動作が期待できる容量の電源ユニットを使用することが必須です。電源ユニットが不安定だと、突然シャットダウンしたり、パーツが故障したりするなどの影響が考えられますので、容量面だけでなく、品質面でのチェックが重要となります。

3-6.スペック不足だとどうなる?
スペック不足のパソコンで3DCGの制作を行うと、制作の速度や操作の快適性が落ちるだけでなく、せっかく制作したデータの保全性にも問題が生じます。
スペックが足らず、3Dモデルを回転させるたびに画面が止まったり、リアルタイムプレビューがスムーズに動作しなかったりすると、作業効率は一気に低下。レンダリングの作業時間も長くなってしまい、制作へのモチベーションにも大きく影響してしまいます。
3DCGの制作過程において、それぞれの作業にストレスを感じる場合は、パソコン全体のスペックをあらためてチェックし、不足している部分があれば、換装・増設などを行うことが重要となります。

4.3DCG制作に最適なパソコンを選ぶポイント
4-1.3DCG制作では「GPU性能」が重要
3DCGの制作においては、GPU(ビデオカード)の性能が品質と制作スピードを左右します。CPU性能も重要ですが、BlenderやMayaなどの3DCG制作ソフトの場合、GPUによるレンダリング処理が主流となっていますので、できるだけ性能の高いビデオカードを採用したいところです。
また、先述した通り、ビデオカードを選ぶ場合は、GPUの性能だけでなく、VRAM容量も重要。基本的に、高性能のGPUを搭載しているビデオカードほどVRAM容量も大きくなる傾向にありますが、例えば「NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti」のように、同じGPUでVRAM容量の異なるビデオカードが存在する場合は、VRAM容量の大きいモデルを選ぶことをおすすめします。

4-2.「冷却性能」と「静音性」を意識する
先にも述べた通り、3DCGの制作はCPUやGPUに高い負荷をかけるため、発熱が大きくなりやすい作業です。そのため、高い性能を維持するためにも、冷却性能については注意が必要です。そのために、PCケース内のエアフローを最適化したり、高性能のCPUクーラーを使用したりする必要があります。もし予算に余裕があれば、水冷ユニットを導入することもおすすめ。高い冷却性能で安定した動作が期待できます。
また、パソコンの静音性もしっかりと意識しておきましょう。3DCG制作に限りませんが、パソコンの騒音が気になると、作業に集中できなくなってしまいます。特に集中力が必要な作業には、没入感は非常に重要なキーワードです。冷却性能と静音性はトレードオフに近い関係ではありますが、できるだけ、冷却性能と静音性を両立させているパソコンを選びたいところです。

4-3.ノートPCかデスクトップPCか?拡張性を考慮しよう
ノートPCのメリットは、設置場所を選ばず、持ち運びができるところ。高性能GPUを搭載したノートPCであれば、出先で作業するなどの便利な使い方も可能です。
ただし、ノートPCは拡張性に問題があり、換装や増設はほとんどできませんので、スペック不足になった場合、買い直しが前提となります。熱がこもりやすく、冷却性能が問題になることもありますし、何より、高性能GPUを搭載したノートPCは非常に高価です。
3DCGの制作自体は、ノートPCでももちろん可能ですが、拡張性や冷却性能、そしてコスト面を考慮すると、外での作業が多いなどの理由がなければ、デスクトップPCを選んだほうがよいでしょう。、

4-4.3DCGを制作するならBTOパソコンを選ぼう
3DCGの制作に最適なパソコンを選ぶのであればBTOパソコンがおすすめです。一口に3DCG制作といっても、使用するソフトウェアによって最適な構成は異なります。その意味では、BTOパソコンであれば、用途や目的、使用するソフトに応じて、構成パーツをカスタマイズすることができるのが大きなメリットとなります。
また、BTOパソコンであれば、各メーカーの独自の工夫により、高い冷却性能や静音性を期待することも可能。快適な環境で3DCG制作を楽しみたい方は、ぜひBTOパソコンに注目してみてください。
5.3DCG制作にも最適なサイコムのBTOパソコン
5-1.サイコムがクリエイターに選ばれる理由
サイコムは、厳選された高品質のパーツを使用したハイエンドゲーミングPCで高い評価を受けるBTOメーカーですが、ゲーミング用途に限らず、最近ではクリエイティブ用途のパソコンにもかなり力を入れています。
そして、品質面はもちろんですが、冷却性能と静音性にも高いこだわりをもっていますので、高負荷作業を、長時間、安定して動作させたいという方は、ぜひサイコムのラインナップに注目してみてください。
そんなサイコムにおいて、AI/映像/3D/動画配信などのクリエイティブな用途に特化した「Lepton」シリーズは、プロフェッショナル向けとして展開されているラインナップ。ワークステーションに位置付けられる製品もあるなど、プロの現場でも十二分に活躍できる高い性能にも注目が集まっています。

5-2.Lepton Motion Pro
「Lepton Motion Pro」シリーズは、映像編集に特化したラインナップですが、3DCG制作にもしっかり対応できる、スタイリッシュかつハイスペックが注目のクリエイターPCとなっています。
IntelプラットフォームとAMDプラットフォームの両方が用意されており、ビデオカードはいずれも「NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti(16GB)」を採用。もちろん、カスタマイズによってさらなる高みを目指すことも可能となっています。
スタイリッシュな外観も人気の製品となっていますが、さらにサイズダウンしたミニタワー型の「Lepton Motion Pro Mini」シリーズも展開されていますので、用途や設置環境を踏まえて、最適なモデルを選びたいところです。
Lepton Motion Pro Z890

| 【Lepton Motion Pro Z890】標準構成 | |
|---|---|
| CPU | Intel Core Ultra 7 265K(3.9GHz、20コア/20スレッド) |
| メモリ | DDR5-5600 32GB(16GB×2) |
| マザーボード | Intel Z890 チップセット |
| SSD | 1TB(NVMe/M.2 SSD) |
| ビデオカード | NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti(16GB) |
| 外形寸法 | 幅222×奥行き450×高さ467mm |
Lepton Motion Pro X870/A

| 【Lepton Motion Pro X870/A】標準構成 | |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 7 9700X(3.8GHz、8コア/16スレッド) |
| メモリ | DDR5-5600 32GB(16GB×2) |
| マザーボード | AMD X870 チップセット |
| SSD | 1TB(NVMe/M.2 SSD) |
| ビデオカード | NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti(16GB) |
| 外形寸法 | 幅222×奥行き450×高さ467mm |
Lepton Motion Pro Mini B860

| 【Lepton Motion Pro Mini B860】標準構成 | |
|---|---|
| CPU | Intel Core Ultra 7 265K(3.9GHz、20コア/20スレッド) |
| メモリ | DDR5-5600 32GB(16GB×2) |
| マザーボード | Intel B860 チップセット |
| SSD | 1TB(NVMe/M.2 SSD) |
| ビデオカード | NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti(16GB) |
| 外形寸法 | 幅222×奥行き417×高さ374mm |
Lepton Motion Pro Mini B850/A

| 【Lepton Motion Pro Mini B850/A】標準構成 | |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 7 9700X(3.8GHz、8コア/16スレッド) |
| メモリ | DDR5-5600 32GB(16GB×2) |
| マザーボード | AMD B850 チップセット |
| SSD | 1TB(NVMe/M.2 SSD) |
| ビデオカード | NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti(16GB) |
| 外形寸法 | 幅222×奥行き417×高さ374mm |
5-3.Lepton Mini
妥協なきパワーをコンパクトなPCケースに閉じ込めた「Lepton Mini」シリーズは、容量14.9Lというサイズ感でありながら、「NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti(16GB)」のビデオカードを標準搭載。まさにコンパクトワークステーションという名に相応しい構成となっています。
小型でありながらカスタマイズ性も高く、ビデオカードは「GeForce RTX 5080」まで搭載可能。メモリも最大で128GBまで搭載できるほか、CPUクーラーを英客ユニットに変更することも可能となっています。
Lepton Mini B860i

| 【Lepton Mini B860i】標準構成 | |
|---|---|
| CPU | Intel Core Ultra 5 235(3.4GHz/14コア/14スレッド) |
| メモリ | DDR5-5600 32GB(16GB×2) |
| マザーボード | ASRock B860I WiFi |
| SSD | 2TB(NVMe/M.2 SSD) |
| ビデオカード | NVIDIA GeForce RTX5060 Ti (16GB) |
| 外形寸法 | 幅167×奥行き363×高さ247mm |
Lepton Mini B850A

| 【Lepton Mini B850A】標準構成 | |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 7 9700X(3.8GHz/8コア/16スレッド) |
| メモリ | DDR5-5600 32GB(16GB×2) |
| マザーボード | GIGABYTE B850I AORUS PRO(rev.1.1) |
| SSD | 2TB(NVMe/M.2 SSD) |
| ビデオカード | NVIDIA GeForce RTX5060 Ti (16GB) |
| 外形寸法 | 幅167×奥行き363×高さ247mm |
5-4.Lepton Hydro
CPUとビデオカードを水冷ユニットによって個別に冷却する「デュアル水冷」でおなじみの、サイコムのフラッグショップモデル「Hydro」シリーズ。もともとは最高級のゲーミングPCとして展開されていた「G-Master Hydro」シリーズに対し、「Lepton Hydro」シリーズは、クリエイティブに特化したワークステーションモデルとしてラインナップされています。
CPUはもちろん、サイコム独自の工夫によってビデオカードも水冷化されていることで、高い負荷の作業においても、安定した動作が期待できるほか、長時間に作業がおよんでも、しっかりと冷却することができますし、静音性も両立できている点も注目です。
なお、「Lepton Hydro」シリーズには、Intel&AMDの両プラットフォームが用意されているほか、32コア/64スレッドの「AMD Ryzen Threadripper 9970X」を標準搭載したハイエンドモデルやコンパクトモデルとなる「Lepton Hydro Cube」シリーズもラインナップされています。
Lepton Hydro WSZ890

| 【Lepton Hydro WSZ890】標準構成 | |
|---|---|
| CPU | Intel Core Ultra 7 265K(3.9GHz、20コア/20スレッド) |
| メモリ | DDR5-5600 32GB(16GB×2) |
| マザーボード | Intel Z890 チップセット |
| SSD | 1TB(NVMe/M.2 SSD) |
| ビデオカード | サイコムオリジナル Hydro LC Graphics® GeForce RTX5080 |
| 外形寸法 | 幅220×奥行き469×高さ490mm |
Lepton Hydro WSX870A

| 【Lepton Hydro WSX870A】標準構成 | |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 9 9950X(4.3GHz、16コア/32スレッド) |
| メモリ | DDR5-5600 32GB(16GB×2) |
| マザーボード | AMD X870 チップセット |
| SSD | 1TB(NVMe/M.2 SSD) |
| ビデオカード | サイコムオリジナル Hydro LC Graphics® GeForce RTX5080 |
| 外形寸法 | 幅220×奥行き469×高さ490mm |
Lepton Hydro WSZ890 Cube

| 【Lepton Hydro WSZ890 Cube】標準構成 | |
|---|---|
| CPU | Intel Core Ultra 7 265K(3.9GHz、20コア/20スレッド) |
| メモリ | DDR5-5600 32GB(16GB×2) |
| マザーボード | Intel Z890 チップセット |
| SSD | 1TB(NVMe/M.2 SSD) |
| ビデオカード | サイコムオリジナル Hydro LC Graphics® GeForce RTX5080 |
| 外形寸法 | 幅202×奥行451×高さ286mm |
Lepton Hydro WSB850A Cube

| 【Lepton Hydro WSB850A Cube】標準構成 | |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 7 9700X(3.8GHz、8コア/16スレッド) |
| メモリ | DDR5-5600 32GB(16GB×2) |
| マザーボード | AMD B850 チップセット |
| SSD | 1TB(NVMe/M.2 SSD) |
| ビデオカード | サイコムオリジナル Hydro LC Graphics® GeForce RTX5080 |
| 外形寸法 | 幅202×奥行451×高さ286mm |
6.まとめ
3DCGの制作はパソコンに高い負荷をかける作業になりますので、パソコンにも高いパフォーマンスが求められます。中でも特にGPU(ビデオカード)の性能が重要となりますが、CPUの性能やメモリの容量もできるだけ確保する必要があります。
一方、3DCG制作ソフトウェアは、プロフェッショナルの現場で使用されているものが無料で使用できたりもしますので、ゲーミングPCなど、高性能ビデオカードを搭載したパソコンを使用している方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
本記事では、3DCGの基礎知識から制作するために最適なパソコンのパーツや構成を解説していきました。さらに、BTOメーカー・サイコムのクリエイティブ向けラインナップ「Lepton」シリーズについても紹介しておりますので、3DCG制作にチャレンジしたい方はぜひ参考にしてみてください。

北海道の牧場で馬と戯れる日々を経て、パソコン雑誌やWEBニュース媒体の編集長を歴任する。Athlonに心奪われ、Xeonに絶対の忠誠を誓ったのも今や昔。現在は、編集業を中心に、原稿執筆からカメラマン、果てはアニメの宣伝プロデューサーまで、本業不明の生活を送る。ユーザーの心をがっつり掴む各種オウンドメディアを運営中。 プロフィールはこちら
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