サイコムが放つ超静音空冷ビデオカード「Silent Master Graphics®」 - 「NVIDIA GeForce RTX 50」シリーズで復活

サイコムが独自で開発した、究極の超静音空冷ビデオカード「Silent Master Graphics®」。「NVIDIA GeForce RTX 40」シリーズの終息とともに、一時的に姿を消していた人気ビデオカードが、「NVIDIA GeForce RTX 50」シリーズを搭載して再始動となりました。

そこで今回は、あらためて「Silent Master Graphics®」の特徴を解説。最新ラインナップおよび、「Silent Master Graphics®」とベストマッチな静音PC「Silent-Master」シリーズについて紹介していきます。

1.Silent Master Graphics®とは

パソコンを静音化する際、もっともハードルが高いのはビデオカードです。CPUクーラーやPCケースの冷却ファンなどは、静音性の高い製品に変更することが可能ですが、ビデオカードの場合、冷却ファンはボードとあらかじめセットになっているため、基本的には交換することはできません。

ビデオカードによっては、ヒートシンクのみでGPUやビデオメモリを冷却する製品も存在しますが、GPUやビデオメモリの発熱が大きくなった昨今では、ファンレスのビデオカードは低スペックのものに限られます。つまり、高スペックのビデオカードが必須となるゲーミングPCの場合、ビデオカードから発せられるノイズを抑えることは難しく、しかも、ビデオカードのグレードが上がるにつれて、騒音も大きくなってしまうのです。

ゲーミングPCでも静音性を高めたい……そんなユーザーの夢を実現するビデオカードが、BTOメーカーであるサイコムによって生み出されたオリジナル超静音空冷ビデオカード「Silent Master Graphics®」なのです。

2.Silent Master Graphics®の特長

2-1.サイコム×Noctua×長尾製作所の3社コラボ

「Silent Master Graphics®」は、静音性に加え、冷却性能の高さでも定評があるオーストリアのNoctuaが手掛けたプレミアム静音薄型スリムファンを、精密部品の加工など、ものづくりにこだわる長尾製作所のオリジナルファンカバーに組み込んだ超静音空冷ビデオカードです。

Noctua製の冷却ファンをただ使用しているだけでなく、口径や高さなどを徹底的に検証。
様々な組み合わせを確かめる中で、それぞれのビデオカードに最適な冷却ファンが選定されている点も注目です。

「Silent Master Graphics®RTX 5070 Ti」ではNoctuaのフラッグシップモデルのNF-A12x25 PWMを2基採用

また、45年以上の「ものづくり」経験を活かし、1つ1つをハンドメイドで製造した、長尾製作所製のスチール製ファンカバーは、派手な装飾のないシンプルかつ質実剛健なデザイン。ファンの共振を抑制するとともに、パソコン内部の物理干渉を最大限に抑えることを可能としています。

国内で専用設計・製造された長尾製作所製オリジナルファンカバー

なお、「Silent Master Graphics®」は、銅製ヒートパイプを組み合わせた、高い熱伝導率を誇るヒートシンクを採用することで、効率的に排熱を処理。モデルごとに、それぞれ最適なヒートシンクが組み合わされています。また、ボードのたわみを防ぐ金属製バックプレートに、GPUの熱を逃すためのくり抜き加工を施すことによって、効率的なエアフローを実現しています。

2-2.公的第三者機関での徹底的な検証

「Silent Master Graphics®」は、サイコムが独自に公的第三者機関の防音シールド室にて静音性および冷却性能の検証が行われています。検証対象のビデオカード前方から高性能マイクを5cm離した距離に固定し、ビデオカードのファン以外の駆動部品が一切ない構成で、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」(4K 高品質設定)による負荷テストを実施。ベンチマークソフトを20分実行後の動作音およびGPU温度が計測されています。

検証に使用された環境は以下の通りとなります。

徹底した検証の末に開発された「Silent Master Graphics®」は、高負荷時でも動作音を36dB以下に抑え込まれているのに対し、比較検証に使用された既製品のビデオカードは「GeForce RTX 5060 Ti」で46.8dB、「GeForce RTX 5070 Ti」では50.7dBにも達し、静音性という点で圧倒的な差があることがわかります。

防音シールド室での検証はPCケースから出した状態で行われていますが、PCケースに入れた場合は、冷却ファンのノイズがほとんど気にならないレベルとなる「Silent Master Graphics®」は、静音性だけでなく冷却性も十分に確保されており、高負荷時でもGPU温度が平均して80℃以下に保つよう設計されていますので、3Dゲームを長時間プレイするようなユーザーの方も安心です。

なお、「Silent Master Graphics®」は、GPUの温度が比較的低い低負荷時にはファンの回転が完全に停止する「0dB Operation システム」を採用していますので、低負荷時の騒音が皆無な点も要注目です。

2-3.様々なパソコンに組み合わせることが可能

そして、もっとも注目したいのが、「Silent Master Graphics®」は、サイコムの静音PC「Silent-Master」シリーズにベストな組み合わせとして開発されたビデオカードですが、「Silent-Master」シリーズ以外でも、カスタマイズによって「Silent Master Graphics®」を選択することが可能となっている点です。ゲーミングPCだけでなく、静音環境が重要となるクリエイターPCにも採用可能であり、パフォーマンスを重視しつつも、静音性も高めたいというユーザーは特に注目してほしいビデオカードとなっています。

かんたんBTOモデル検索

3.Silent Master Graphics®のラインナップ

「NVIDIA GeForce RTX 40」シリーズの終息によって、一時的に在庫切れとなっていた「Silent Master Graphics®」ですが、「NVIDIA GeForce RTX 50」シリーズでも、徹底的な検証が行われ、「RTX5060Ti 16GB」「RTX5070 12GB」「RTX5070Ti 16GB」といった3つのラインナップが登場しました。

3-1.Silent Master Graphics® RTX5060Ti 16GB

「Silent Master Graphics® RTX5060Ti 16GB」は、GPUに「NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti」を搭載。冷却ファンにはNoctua製のプレミアム静音薄型スリムファン「NF-A9x14 PWM」を採用しています。「NF-A9x14 PWM」は、厚さわずか14mmの薄型ファンですが、一般的な25mm厚ファン並みのエアフローを実現。最大回転数は2200rpmですが、ファン単体の騒音レベルはわずか19.9dBとなっています。

「Silent Master Graphics® RTX5060Ti 16GB」のヒートシンクには、6mm厚の銅製ヒートパイプを3本搭載したヒートシンクを採用。スリムファンを採用することで、ビデオカードの厚みも最小限に抑えられており、消費スロット幅は2.5スロットとなっています。

「Silent Master Graphics® RTX5060Ti 16GB」のスペック
GPU:NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti
ベース/ブーストクロック:2407/2572MHz
ビデオメモリ:16GB GDDR7
搭載ファン:Noctua NF-A9x14 PWM × 2
映像出力:DisplayPort × 3、HDMI
カードサイズ:250(長さ)×44(厚み)×120(奥行)mm
消費スロット幅:2.5スロット

3-2.Silent Master Graphics® RTX5070 12GB

「Silent Master Graphics® RTX5070 12GB」は、GPUに「NVIDIA GeForce RTX 5070」を搭載。冷却ファンに採用されている「NF-A12x25 LS-PWM」は、Noctuaのフラッグシップモデル「NF-A12x25 PWM」の低速版で、ファンの最大回転数は1200rpmとなっており、ファン単体ではわずか12.1dBという騒音レベルを実現しています。

「Silent Master Graphics® RTX5070 12GB」のヒートシンクには、8mm厚の銅製ヒートパイプを5本搭載したヒートシンクを採用。消費スロット幅は3.5スロットとなっています

「Silent Master Graphics® RTX5070 12GB」のスペック
GPU:NVIDIA GeForce RTX 5070
ベース/ブーストクロック:2325/2512MHz
ビデオメモリ:12GB GDDR7
搭載ファン:Noctua NF-A12x25 LS-PWM × 2
映像出力:DisplayPort × 3、HDMI
カードサイズ:315(長さ)×66(厚み)×145(奥行)mm
消費スロット幅:3.5スロット

3-3.Silent Master Graphics® RTX5070Ti 16GB

「Silent Master Graphics® RTX5070Ti 16GB」は、GPUに「NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti」を搭載。冷却ファンとして採用されている「NF-A12x25 PWM」は、世界各国のメディアから100を超える賞や推奨を受けているNoctuaのプレミアムフラッグシップモデルで、空力工学におけるNoctuaの最新技術を統合し、比類なきレベルの静音性を実現します。

「Silent Master Graphics® RTX5070Ti 16GB」のヒートシンクには、6mm厚の銅製ヒートパイプを6本搭載したヒートシンクを採用。消費スロット幅は3.8スロットとかなり厚みのある設計となっています。

「Silent Master Graphics® RTX5070 Ti 16GB」のスペック
GPU:NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti
ベース/ブーストクロック:2295/2452MHz
ビデオメモリ:16GB GDDR7
搭載ファン:Noctua NF-A12x25 PWM × 2
映像出力:DisplayPort × 3、HDMI
カードサイズ:315(長さ)×66(厚み)×145(奥行)mm
消費スロット幅:3.8スロット

4.「Silent Master Graphics®」にベストマッチの「Silent-Master」シリーズ

「Silent Master Graphics®」を標準で搭載する「Silent-Master」シリーズは、静音性と冷却性能の高いレベルでの両立を実現し、ゲーミング用途はもちろん、クリエイティブ用途でも注目のラインナップとなっています。

「Silent-Master」シリーズは、Noctuaの高性能ファンを採用し、静音性だけでなく高いパフォーマンスも魅力の「Silent-Master NEO」と、ファンレスCPUクーラーと低電圧版CPUを組み合わせることで究極の静音性を実現する「Silent-Master PRO」の2種。「Silent Master Graphics®」は、ほとんどのラインナップにおいて、カスタマイズで選択可能となっていますが、とにかく静音性を重視したいという方は「Silent-Master」シリーズに注目してみてください。

4-1.静音性と冷却性能を両立する「Silent-Master NEO」シリーズ

厳選されたパーツの組み合わせによって、静音性と冷却性能を高いレベルで両立し、高いパフォーマンスを引き出す「Silent-Master NEO」シリーズには、Intelプラットフォーム3機種、AMDプラットフォーム2機種がラインナップされています。

Intelプラットフォーム、AMDプラットフォームともにATXのミドルタワー型とMicro-ATXのミニタワー型が用意されていますので、家庭や職場における設置環境などにあわせて選択することができます。

いずれのモデルも標準では「Silent Master Graphics® RTX5060Ti 16GB」が組み合わされていますが、カスタマイズによって「RTX5070 12GB」や「RTX5070Ti 16GB」に変更することも可能。予算や用途に合わせた最適なモデルを選択することができます。

Silent-Master NEO Z890

Silent-Master NEO Z890】標準構成
CPUIntel Core Ultra 5 245K(4.2GHz、14コア/14スレッド)
メモリDDR5-5600 16GB(8GB×2)
マザーボードIntel Z890 チップセット
SSD1TB(NVMe/M.2 SSD)
ビデオカード【Silent Master Graphics】NVIDIA GeForce RTX5060Ti 16GB
外形寸法幅209×奥行き478×高さ470.5mm

製品を見る

Silent-Master NEO B760/D4

Silent-Master NEO B760/D4】標準構成
CPUIntel Core i5-14600K(3.5GHz、14コア/20スレッド)
メモリDDR4-3200 16GB(8GB×2)
マザーボードIntel B760 チップセット
SSD1TB(NVMe/M.2 SSD)
ビデオカード【Silent Master Graphics】NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti 16GB
外形寸法幅209×奥行き478×高さ470.5mm

製品を見る

Silent-Master NEO Z890 Mini

Silent-Master NEO Z890 Mini】標準構成
CPUIntel Core Ultra 5 245K(4.2GHz、14コア/14スレッド)
メモリDDR5-5600 16GB(8GB×2)
マザーボードIntel Z890 チップセット
SSD1TB(NVMe/M.2 SSD)
ビデオカード【Silent Master Graphics】NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti 16GB
外形寸法幅210×奥行き418×高さ408mm

製品を見る

Silent-Master NEO B850A

Silent-Master NEO B850A】標準構成
CPUAMD Ryzen 5 9600X(3.9GHz、6コア/12スレッド)
メモリDDR5-5600 16GB(8GB×2)
マザーボードAMD B850 チップセット
SSD1TB(NVMe/M.2 SSD)
ビデオカード【Silent Master Graphics】NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti 16GB
外形寸法幅209×奥行き478×高さ470.5mm

製品を見る

Silent-Master NEO Mini B850A

Silent-Master NEO Mini B850A】標準構成
CPUAMD Ryzen 5 9600X(3.9GHz、6コア/12スレッド)
メモリDDR5-5600 16GB(8GB×2)
マザーボードAMD B850 チップセット
SSD1TB(NVMe/M.2 SSD)
ビデオカード【Silent Master Graphics】NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti 16GB
外形寸法幅210×奥行き418×高さ408mm

製品を見る

4-2.究極の静音性を実現する「Silent-Master PRO」シリーズ

ファンレスCPUクーラーと低電圧版CPUの組み合わせによって究極の静音性を実現する「Silent-Master PRO」シリーズは、Intelプラットフォームのみの展開で、ATXのミドルタワー型とMicro-ATXのミニタワー型がラインナップされています。

低電圧版CPUは消費電力が低く、発熱も少ないのが大きなメリットですが、そのために性能も低くなってしまいます。しかし、「Silent-Master PRO」シリーズでは、サイコム独自のBIOSチューニングによって、TDP35Wの低電圧版CPUのパフォーマンスを65W級にまで引き上げているのが大きな特徴となっています。

いずれのモデルも「Silent Master Graphics® RTX5060Ti 16GB」を標準で搭載。高い静音性を重視するクリエイターに特におすすめしたいラインナップとなっています。

Silent-Master PRO Z890

Silent-Master PRO Z890】標準構成
CPUIntel Core Ultra 7 265T(1.5GHz、20コア/20スレッド)
メモリDDR5-5600 32GB(16GB×2)
マザーボードIntel Z890 チップセット
SSD1TB(NVMe/M.2 SSD)
ビデオカード【Silent Master Graphics】 NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti 16GB
外形寸法幅210×奥行き427×高さ474mm

製品を見る

Silent Master PRO Mini B860

Silent Master PRO Mini B860】標準構成
CPUIntel Core Ultra 7 265T(1.5GHz、20コア/20スレッド)
メモリDDR5-5600 32GB(16GB×2)
マザーボードIntel B860 チップセット
SSD1TB(NVMe/M.2 SSD)
ビデオカード【Silent Master Graphics】 NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti 16GB
外形寸法幅205×奥行き399×高さ406mm

製品を見る

静音PCをもっと見る

5.まとめ

サイコムのオリジナル超静音空冷ビデオカード「Silent Master Graphics®」は、パソコン内の騒音発生源であるビデオカードのパフォーマンスを保ちつつ、極限までの静音化を実現しているところが大きな特徴です。

部材の選定から公的第三者機関での検証まで、サイコムの徹底したこだわりの産物であり、静音性を重視したい方にはぜひとも注目してほしいビデオカードとなっています。

特に静音PC「Silent-Master」シリーズとの組み合わせは、ゲーミング用途はもちろん、クリエイティブ用途でも、騒音が気にならない環境づくりに最適。カスタマイズによって、「Silent-Master」シリーズ以外のラインナップと組み合わせることも可能となっていますので、静音性を重視する方はぜひチェックしてみてください。

Silent Master Graphics®特設ページ

BTOパソコン売れ筋ランキング

(10月1日~10月31日)

  • 1位
    1位G-Master Spear X870A
    Zen5アーキテクチャ採用のAMD Ryzen 9000シリーズを搭載するミドルタワー型ゲーミングPC。高性能と高拡張性を実現したゲーマー向けハイエンドモデルです。
  • 2位
    2位Radiant GZ3600X870A
    Zen5アーキテクチャ採用のAMD Ryzen 9000シリーズ搭載ATXミドルタワー型モデル。BTOならではのカスタマイズの幅が広いスタンダードなモデルです。
  • 3位
    3位G-Master Velox Campio Edition 2025
    ※こちらの商品は販売終了しました。
    【新登場!】G-Master Velox III AMD Edition
  • 4位Radiant GZ3600Z890
    最新のIntel Core Ultraプロセッサを搭載するATXミドルタワー型モデル。BTOならではのカスタマイズの幅が広いスタンダードなモデルです。
  • 5位G-Master Spear Z890
    AI時代の新CPU、Intel Core Ultraプロセッサを搭載するミドルタワー型ゲーミングPC。高性能と高拡張性を実現したゲーマー向けハイエンドモデルです。
  • 6位Silent-Master NEO B850A
    こだわりのNoctua製空冷CPUクーラーを採用し、エアーフローと静音性のバランスを極めた静音PC。AMD Ryzen 9000シリーズを搭載するATXミドルタワー型モデル。
  • 7位Premium Line Z890FD
    「いいものを永く」のコンセプトで標準2年保証、無償オーバーホールなど末永くご愛用いただくためのアフターサービスが充実した、Intel Core Ultraプロセッサ搭載のプレミアムPC。
  • 8位G-Master Spear Mini B850A
    AMD Ryzen 9000シリーズを搭載する容量26.3リットルとコンパクトながら幅広いカスタマイズ性とミニマルなデザインを持ち合わせたゲーミングPC。
  • 9位G-Master Velox II Intel Edition
    高品質なパーツを採用した納得の標準構成と厳選されたオプションパーツでシンプルなカスタマイズが楽しめる新機軸のゲーミングPC!第14世代インテル(R)Core(TM)プロセッサ搭載モデルです。
  • 10位Lepton Hydro WSX870A
    冷却性能と静音性のバランスを高次元で両立したデュアル水冷ワークステーション。Zen5アーキテクチャ採用のAMD Ryzen 9000シリーズと、サイコム独自に水冷化したGeForce RTX5000シリーズの組み合わせで、最強のクリエイション環境を実現します。