ビデオカード性能比較

ビデオカード(グラフィックボード)の性能比較のページです。「性能目安」にあるスコアは、絶対的な性能を表したものではございません。ビデオカードの相対的な性能比較のために、サイコムが複数のベンチマークソフトなどを利用して独自に測定した参考値です。BTOパソコンの新規購入や買い替えの際にご活用ください。
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新しいビデオカードが登場した際や、測定方法の見直しを行った際には、随時コンテンツを更新します。

ビデオカード性能比較表

更新日:2025年5月9日

Document
名称(型番) メモリ 性能目安 発売から 搭載PC 比較
GeForce RTX 5090 32GB
18217
3ヶ月 搭載PC
GeForce RTX 4090 24GB
17407
2年7ヶ月 -
GeForce RTX 4080 SUPER 16GB
16291
1年3ヶ月 -
GeForce RTX 5080 16GB
15934
3ヶ月 搭載PC
GeForce RTX 4080 16GB
15849
2年6ヶ月 -
GeForce RTX 4070 Ti SUPER 16GB
15178
1年3ヶ月 -
GeForce RTX 5070 Ti 16GB
14866
2ヶ月 搭載PC
GeForce RTX 4070 Ti 12GB
14552
2年4ヶ月 搭載PC
Radeon RX 7900 XTX 24GB
14542
2年5ヶ月 -
GeForce RTX 3090 Ti 24GB
13869
3年1ヶ月 -
GeForce RTX 4070 SUPER 12GB
13188
1年4ヶ月 -
Radeon RX 7900 XT 20GB
13083
2年5ヶ月 搭載PC
GeForce RTX 5070 12GB
12796
2ヶ月 搭載PC
Radeon RX 9070 XT 16GB
12599
2ヶ月 搭載PC
GeForce RTX 4070 12GB
12373
2年1ヶ月 -
GeForce RTX 3090 24GB
12329
4年7ヶ月 -
GeForce RTX 3080 Ti 12GB
12151
3年11ヶ月 -
Radeon RX 9070 16GB
11708
2ヶ月 搭載PC
GeForce RTX 3070 Ti 8GB
11236
3年11ヶ月 -
GeForce RTX 3080 10GB
11220
4年7ヶ月 -
Radeon RX 7800 XT 16GB
11201
1年8ヶ月 搭載PC
GeForce RTX 5060 Ti 16GB 16GB
10086
1ヶ月 搭載PC
GeForce RTX 3070 8GB
10039
4年6ヶ月 -
Radeon RX 7700 XT 12GB
9649
1年8ヶ月 -
GeForce RTX 4060 Ti 16GB 16GB
9606
1年10ヶ月 搭載PC
GeForce RTX 4060 Ti 8GB 8GB
9383
1年11ヶ月 搭載PC
GeForce RTX 4060 8GB
8321
1年10ヶ月 搭載PC
Radeon RX 7600 XT 16GB
8109
1年3ヶ月 搭載PC
Intel Arc B580 12GB
6868
5ヶ月 搭載PC
GeForce RTX 3050 6GB 8GB
4941
1年4ヶ月 -
GeForce RTX 5060 8GB 準備中 - 搭載PC
GeForce RTX 5060 Ti 8GB 8GB 準備中 1ヶ月 搭載PC

※スコアは、絶対的な性能を表したものではございません。相対的な性能比較のために、株式会社サイコムが複数のベンチマークソフトなどを利用して独自に測定した参考値です。

ビデオカードとは

ビデオカードは、パソコンにおける映像出力を担う重要なパーツで、“グラフィックボード”などと呼ばれることがあります。ビデオカードは、GPU、ビデオメモリ(VRAM)などの回路を基板上に搭載し、冷却ファンやヒートシンクによる冷却システムを組み合わせた構成となっており、多くの場合、マザーボードとはPCI Express x16にて接続。ビデオカードに用意されたDisplayPortやHDMIなどの各種出力端子を使ってモニターと接続します。

ビデオカードには様々な種類がありますが、もっとも注目したいのが“GPU(Graphics Processing Unit)です。CPUがパソコン全体の処理を司るのに対して、GPUは映像データの処理に特化した性能を備えており、3Dグラフィックスなどを描画するために必要な計算処理を行います。そのため、ビデオカードは製品名よりもGPU名で呼ばれることが多く、VRAMの搭載量やビデオカードの製造メーカーによる独自チューニングなどによって多少の違いはありますが、同じGPUを搭載していれば、基本的には同程度のパフォーマンスを発揮すると考えてもよいでしょう。

GPUは映像データ処理に特化したパーツなので、ゲーミングPCにおいては、その性能が非常に重要となりますが、最近では、GPUの持つ多数のコアによる並列処理能力をグラフィック描画以外の用途、例えばレンダリングやデータ解析などに使用するGPGPU(General-Purpose computing on Graphics Processing Units)として利用することで、クリエイターPCやワークステーションの分野でも重要性が高まっています。

一方、ビデオカードの基板上に搭載された、もうひとつの重要パーツであるビデオメモリは、GPUが処理を行うデータを一時的に保存する働きを担ったメモリです。データを一時的に保存するという役割は、いわゆるメインメモリと同じですが、ビデオメモリはGPUによる映像出力に関する処理にのみ使用されます。ビデオメモリのスペックや容量はGPUによって基本的に決まっており、最新の「NVIDIA GeForec RTX 5090」では、32GBのGDDR7が搭載されています。基本的にハイエンドのGPUほど大容量になる傾向にあり、例えば「GeForce RTX 4090」が24GBであるのに対して、「GeForce RTX 4060」は8GBにとどまります。その一方で、「GeForce RTX 4060 Ti」のように、8GBのモデルのほか、16GBの大容量モデルが用意されていることもあります。

さて、最近のCPUにはグラフィック機能が搭載されたものが多く出揃っているため、ビデオカードを搭載することなく映像出力が可能となっています。ただし、CPUに内蔵されているグラフィック機能はかなり優れた性能を発揮するものもありますが、最新の3Dゲームを快適に楽しむといった用途には力不足といった印象が否めません。インターネット閲覧やメール、オフィス系ソフトの使用など、いわゆるビジネス用途であれば問題ありませんが、パソコンでゲームを、高解像度かつ美麗なグラフィックで快適に楽しみたいという方は、ビデオカードの搭載が必須となるのです。

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ビデオカードの選び方

ビデオカードにおいてもっとも重要なパーツやGPUです。すなわち、ビデオカード選びはGPU選びと言っても過言ではありません。

現在、ビデオカードに搭載されているGPUは、大半がNVIDIA製かAMD製となっており、Intel製のGPUを搭載したビデオカードも販売されていますが、特にゲーミング用途であれば、NVIDIAかAMDの2択となっています。

NVIDIA製GPUにおいて、ゲーミング向けとして展開される「GeForce」は、20世紀末に登場して以来、トップランナーとして業界を牽引。「GPU」という名称も、NVIDIAが初代GeForceとなる「GeForce 256」で提唱し、それが一般化したものとなっています。現在でも「レイトレーシング」やAIを活かした「DLSS」などの技術をいち早く世に送り出すなど、注目度の高いGPUを次々とリリースしています。

高い3Dグラフィック機能だけでなく、最近ではH.264やAV1に対応するハードウェアエンコーダー「NVENC」を搭載したり、前述のGPGPUとしての機能を引き出す「CUDA」と呼ばれる並列コンピューティングプラットフォームを展開するなど、ゲーム以外の分野にも活躍の場を広げています。

一方、AMD製GPUの「Radeon」は、もともとATIが開発するGPUのブランド名でしたが、AMDがATIを買収したことにより、現在ではAMDのブランドとして開発が進められています。

ATI時代より、「GeForce」と「Radeon」は一進一退の攻防を続けるライバル関係で、技術面においても、NVIDIAの「レイトレーシング」や「DLSS」に対抗する超解像技術「FSR(FidelityFX Super Resolution)」をサポートするなど、高い注目を集めています。しかし、シェアの面ではNVIDIAが圧倒しており、ビデオカードの分野では、やや旗色の悪い状況が続いていますが、XboxやPlayStation 5などの家庭用ゲーム機に「Radeon」のカスタムチップが採用されるなど、期待値は非常に大きいGPUとなっています。

また、映像出力における発色の良さには以前より定評があり、動画鑑賞や動画編集向けとして「Radeon」を高く評価する人は少なくありません。そして、「GeForce」と同様、「Radeon」には「VCE(Video Codec Engine)」と呼ばれるハードウェアエンコーダーが搭載されている点も注目です。

「GeForce」を選ぶか、「Radeon」を選ぶかは、非常に難しい問題ですが、「DLSS」などをサポートするゲームであれば「GeForce」が有利となりますが、「Radeon」ブランドのビデオカードは比較的価格が抑えられているものが多く、コストパフォーマンスの高さが魅力となっています。ここで紹介している性能比較を参考にしつつ、価格面もあわせて、自分に最適なビデオカードを選択しましょう。

現在、NVIDIAは「GeForce RTX 50」シリーズ、AMDは「Radeon RX 9000」シリーズを最新モデルとして展開しています。最新モデルは、最新機能を搭載するなどパフォーマンス面での注目度は高くなりますが、比較的値段が高くなる傾向にあります。一方、「GeForce RTX 40」シリーズや「Radeon RX 7000」シリーズは、世代落ちということもあって、値段は下落傾向にあります。GPUの場合、世代が変わると、性能面も大きく変わってくることも珍しくないのですが、「GeForce RTX 40」シリーズや「Radeon RX 7000」シリーズもまだまだ現役のパフォーマンスを発揮します。性能比較の数値を参考にしつつ、あえて一世代前のGPUを選んで、予算を抑えるのも賢いやり方と言えるでしょう。

そして、実際にビデオカードを選択する場合は、GPUとあわせて、ASUSやGIGABYTE、MSIといったビデオカードの製造メーカーについてもチェックしておきましょう。先述した通り、ビデオカードの性能は基本的にはGPUに依存するため、どのメーカーを選んでも大きな差は出ません。ただし、メーカーによっては、GPUの動作クロックを定格以上にクロックアップして性能を引き出したものや、大型の冷却システムを採用することで高負荷時の動作安定性を高めているもの、静音性を重視したものなど、独自の工夫が施された製品も数多くリリースされていますので、そのあたりも重要なチェックポイントとなります。

また、ビデオカードはハイエンドクラスになるほど、サイズが大きくなる傾向にあります。そのため、使用しているPCケースによっては、ただしく収納できないこともありえますので、事前にサイズ感のチェックが重要となります。ボード長だけでなく、大型の冷却システムを採用している製品は、拡張スロットを3~4スロット程度、占有してしまうことも珍しくありません。

ビデオカードを選ぶ場合、GPUだけでなく、ビデオカードの製造メーカーやサイズ感も踏まえつつ、最終的には予算との相談になるのではないかと思います。ハイエンドのビデオカードは当然のごとく、高いパフォーマンスが期待できますが、価格もかなり高く、最新のハイエンドである「NVIDIA GeForce RTX 5090」は60万円をゆうに超えるなど、なかなか手の出しづらいレベルとなっています。自分にとって、どれくらいの性能が最低限必要なのかを吟味しつつ、予算とのバランスを考えながら検討する必要があるのです。さらに、安定性や静音性を高めるために、冷却システムに一工夫している製品もありますので、そのあたりも含めて、自分に最適なビデオカードをチョイスしましょう。

なお、ハイエンドのビデオカードは、性能だけでなく、消費電力が大きいのも注意すべきポイントです。安定動作を望むであれば、「NVIDIA GeForce RTX 5080」なら1000W、「NVIDIA GeForce RTX 5090」なら1200W程度の電源ユニットを組み合わせる必要がありますので、ビデオカードの換装などを検討している方は、電源ユニットの電源容量についても必ずチェックしておきましょう。

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